目次

  1. BtoC事業にも手を広げる
  2. 借入金3千万円を個人保証
  3. 大量離職で売り上げ3分の2に
  4. すべてを任せて伸びた売り上げ
  5. トイレ掃除で見せた姿勢
  6. 小屋の開発で評価を得たが…
  7. 社員発のメールで実現したコラボ
  8. 売り上げは就任時の3倍に
  9. 「日本最大級の展示場」を新設
  10. 若い世代の入社が相次ぐ

 植田板金店は1976年、父・誠貴男(せきお)さんが創業しました。住宅メーカーから外装工事を請け負うだけでなく、個人向けの外装リフォームや小屋の製造・販売などのBtoC事業にも手を広げています。

 施工件数は中四国エリアでも有数の規模を誇ります。その裏には、高い技術を持つ自社や提携先のベテラン職人の存在が欠かせません。

植田板金店がリフォーム施工した住宅(植田板金店提供)
植田板金店がリフォーム施工した住宅(植田板金店提供)

 2024年度の売り上げ見込みは約16億円。うちBtoC事業は約5億円です。正社員数は62人(職人は15人)、取引先の数は150を超えます。

 そこに至るまでには、苦悩と挑戦の積み重ねがありました。

職人の腕に支えられています(植田板金店提供)
職人の腕に支えられています(植田板金店提供)

 次男の植田さんは「兄が会社を継ぐもの」と思って育ち、「かっこいい仕事とも継ぎたいとも思ったことがない」といいます。

 建築系の専門学校を半年で中退。母から「やりたいことがないなら手伝ったらどう?」と誘われ、19歳のとき現場職人として植田板金店に入社しました。

(続きは会員登録で読めます)

ツギノジダイに会員登録をすると、記事全文をお読みいただけます。
おすすめ記事をまとめたメールマガジンも受信できます。