銀行での小銭・硬貨の入金に手数料 ゆうちょが新設・りそなは値上げ
窓口やATMでたくさんの小銭や硬貨を入金するときに手数料が必要な金融機関が増えています。ゆうちょ銀行が2022年1月から手数料を新設すると発表。りそな銀行は2021年10月から、窓口での硬貨の入金手数料を値上げすることを決めました。現金を扱うことの多い小売店では注意が必要です。
窓口やATMでたくさんの小銭や硬貨を入金するときに手数料が必要な金融機関が増えています。ゆうちょ銀行が2022年1月から手数料を新設すると発表。りそな銀行は2021年10月から、窓口での硬貨の入金手数料を値上げすることを決めました。現金を扱うことの多い小売店では注意が必要です。
目次
小銭や硬貨で多数入金するときの手数料を設けている主な金融機関を紹介します。
りそな銀行は2021年10月1日から、窓口で硬貨を入金するときの取扱手数料「硬貨入金整理手数料」を値上げします。改定前は1日1回500枚までは無料ですが、改定後の10月以降は硬貨100枚まで1日1回無料に変わります。ATMを使う場合の手数料は不要です。(表の金額はいずれも税込みです)
取扱枚数 | 改定前 | 改定後 |
---|---|---|
1~500枚 | 550円(1日1回500枚まで無料) | 660円(1日1回100枚まで無料) |
501~1000枚 | 1,320円 | |
1001~1500枚 | 1,100円 | 1,980円 |
以降500枚ごとに加算 | 550円 | 660円 |
注意点として、募金や義援金などの場合、手数料は無料となります。一度の取引で複数回に分けて入金しても、合算した枚数に応じた手数料が請求されます。
硬貨算定後に入金をやめる場合、入金額を変更する場合も手数料は請求されます。振込や税公金納付等を硬貨で行う場合も、硬貨の枚数に応じた手数料が請求されます。
ゆうちょ銀行は、窓口での預け入れや払込みだけでなく、ATMで硬貨を含む貯金の預け入れ・払戻しのときにも手数料が必要です。
窓口での取り扱いの手数料です。
硬貨枚数 | 料金 |
---|---|
1~50枚 | 無料 |
51~100枚 | 550円 |
101~500枚 | 825円 |
501枚~1,000枚 | 1,100 円 (以降 500 枚毎に 550 円加算) |
注意点として、硬貨枚数算定後に、手続きをやめる場合や、金額を変更する場合も請求されます。同時に複数の手続きをする場合、硬貨の枚数を合算して請求されます。
店舗・郵便局の状況によっては大量の硬貨の持ち込みを断られる場合があります。ただし、義援金の払込みは手数料が不要です。
ATMでの取り扱いの手数料です。
硬貨枚数 | 料金 |
---|---|
1~25枚 | 110円 |
26枚~50枚 | 220円 |
51~100枚 | 330円 |
ATM 硬貨預払料金は、通常貯金または通常貯蓄貯金の残高から引かれます。ATM での硬貨のお取り扱いは、1 回のお預け入れにつき 100 枚までです。複数回に分けて手続きをする場合、枚数の合算はせず、手続き1回ごとに料金がかかります。
三菱UFJ銀行では「大量硬貨取扱手数料」を設けています。現金入金、現金振込が対象ですが、ATMを使う場合の手数料は不要です。
取扱枚数 | 手数料 |
---|---|
100枚まで | 無料 |
101枚以上500枚まで | 550円 |
501枚以上1,000枚まで | 1,100円 |
1,001枚以上 | 1,650円 以降、500枚毎に550円を加算 |
注意点として、硬貨計数後に入金・振り込みをやめる場合や、金額を変更する場合も、手数料は請求されます。1日に複数の支店で同一口座に入金する場合でも、それぞれの支店で合算した硬貨枚数に応じて手数料が請求されます。
三井住友銀行も「硬貨入金整理手数料」を設けています。
枚数 | 硬貨入金整理手数料 |
---|---|
300枚まで | 無料 |
301~500枚 | 550円 |
501~1,000枚 | 1,100円 |
1,001枚以上 | 500枚につき550円加算 |
注意点として、硬貨計数後に入金・振り込みをやめる場合や、金額を変更する場合も、手数料は請求されます。1日に複数回に分けて入金する場合、合算した硬貨枚数に応じて手数料が請求されます。
みずほ銀行も、窓口での入金時に「大量硬貨取扱手数料」を設けています。
枚数 | 大量硬貨取扱手数料 |
---|---|
1~100枚 | 無料 |
101~500枚 | 550円 |
501~1000枚 | 1,320円 |
1,001枚~ | 1,980円 (以降500枚毎660円を加算) |
一度のお取引で伝票を複数枚に分けて取引しても、合算した硬貨枚数に応じた手数料が請求されます。また、算定後に取引をやめたり金額を変更したりする場合も、手数料を請求されます。
超低金利で各行の経営環境が厳しいなか、コストのかかる窓口業務の負担軽減を図るねらいがあります。
今後も手数料の新設や値上げが予想されますので、現金の取り扱いの多い店舗では、キャッシュレス決済を検討するのも一つの手段です。
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