目次

  1. 企業不祥事はなぜ怖い? その原因と防止策とは
    1. 企業不祥事が中小企業に及ぼすダメージ
    2. 注意すべき企業不祥事のパターン
    3. 企業不祥事の原因
    4. 中小企業が今すぐとれる防止策
  2. あの有名企業も?事例から学ぶ企業不祥事の対応
    1. マーク・ザッカーバーグ、公聴会での証言
    2. 苦情にわかりやすく事実を説明したチロルチョコのツイート
  3. 明日は我が身 企業不祥事が起きてしまったら
    1. 危機を感知すると同時に対策チームへ連絡
    2. 現場調査
    3. ホールディングコメントの発表
    4. 緊急対策委員会の設置
    5. プレスリリース作成および専門家のチェック
    6. 記者会見を実施するか否かの判断
    7. 緊急記者会見の開催
  4. もしもの時に明暗を分けるのは日頃からの行い

 不祥事が起きると、そのダメージは計り知れません。企業のイメージダウン、売り上げの減少、経営トップの辞任や社員のリストラはもとより、最悪の場合は倒産に至る事もあります。

 「盲点となりやすいダメージの一つは、従業員の士気の低下です。不祥事が原因で、社員達が自社で働く事に誇りを持てなくなり、その結果業績が低下する、離職率が上がるなど、負の連鎖が起きるのです。企業不祥事は、世間からの信頼だけでなく、従業員からの信頼も破壊してしまうという事を、経営者は忘れてはいけません」と岡田さんは警鐘を鳴らします。

 一口に企業の不祥事と言っても、その種類は様々です。不正会計や法令違反、隠蔽・偽造など、その企業の経営陣が関与しているもののほか、製品やサービスの不具合なども企業不祥事となり得ます。

 さらに、岡田さんによると、どの企業でも突然起こりうる、注意すべき企業不祥事のパターンがあると言います。それは経営陣を含む従業員のハラスメント行為や失言、常識を逸脱した言動などが、内部告発やSNS投稿をきっかけにメディアに取り上げられ、世間に露呈してしまうパターンです。時代の流れや世論を理解できていない事が原因で、起こることがほとんどだといいます。

 「2000年頃から絵の具や色鉛筆に“肌色”という表現が無くなり、代わりに“うすだいだい色”と称されています。“肌色”は、以前は問題にならなかった言葉ですが、グローバル化が進む現代では肌の色は人種によって様々であるという認識が浸透したため、不適切な表現とされます。

 こうした時代の流れを読めずに経営トップが公の場で不適切な発言をしたり、企業公式のソーシャルメディアアカウントで担当者が不適切な表現を投稿したりすることが、炎上へと繋がるのです」(岡田さん)

(続きは会員登録で読めます)

ツギノジダイに会員登録をすると、記事全文をお読みいただけます。
おすすめ記事をまとめたメールマガジンも受信できます。