インターンシップ契約の留意点は

 インターンシップは一般的に、学生が企業などで実習・研修的な就業体験をする制度とされています。現在では企業が優秀な学生を青田買いし、また、学生側は自分にあった企業を見つけるという目的もあるのが実情のようです。

 インターンシップは大きく分けて「体験型」と「ジョブ型」に分かれます。前者は文字通りの就業体験で、後者は学生に報酬を払って労働させることを含みます。今回用意した契約書と誓約書は「体験型」を想定しています。

 インターンであっても実際の業務を体験するため、個人情報はもちろん、会社の機密情報に触れる機会が多いことに留意しなくてはなりません。バイトテロと同じく、自覚のないSNSへの投稿が不祥事に発展してしまう事態は、未然に防ぐ必要があります。

 対策の一つとして、個人情報保護なども含めた法令順守の自覚を促す契約書や誓約書に署名してもらうことが考えられます。インターン中の事故で学生が傷害を負った場合に備えた保険加入などについても、あらかじめ合意を交わした方がいいでしょう。

 では、どのような点に注意して書面を作成すればいいのでしょうか。ツギノジダイでは、人事・労務ビジネスフォーム全書(日本法令)などの執筆を行っている山崎泉さん(アウル社会保険労務士法人代表社員特定社会保険労務士)が作成した、インターンシップに関する契約書と誓約書のテンプレートを用意しました。書き方などについても、山崎さんが解説を加えています。

インターンシップに関する契約書のイメージ。文面だけでなく、右枠では山崎さんの解説が入っています。

 ツギノジダイ会員に無料登録すれば、テンプレートをダウンロードできます。(編集協力・熊野雅恵

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