目次

  1. 中小企業SDGs ACTION! AWARDSの概要
  2. 最終選考に残ったのは7社

 中小企業SDGs ACTION! AWARDSは、DXによるSDGs達成に向けた取り組み・アイデアを募集したコンテストです。下記の4つの観点から評価されます。

 中小企業やベンチャー企業から多数の応募があり、このなかから7社が最終選考に進むことが決まりました。最終選考会は2月19日に開催します。

 応募内容をもとに7社の取り組みについて紹介します(順不同)。

i Smart Technologies

カーボンニュートラル実現のための製造業GX-IoTで労務費とCO2を同時に削減

i Smart Technologiesの木村哲也代表取締役

 i Smart TechnologiesはIoTシステムiXacs(アイザックス)に機能を追加し、カーボンニュートラルに必要なデータを可視化しました。弊社の母体でもある旭鉄工では既に自社のCО2排出量95%をリアルタイムに見える化し、生産性、競争力をあげつつ、排出量を下げることを可能な状態にしています。旭鉄工で培ったノウハウを提供することでお客様の現場の生産性向上を実現します。

KAPOK JAPAN

日本を代表するサステナブルブランドを志すカポックノットとDX

KAPOK JAPAN代表取締役社長の深井喜翔さん

 大きく2つの項目に分けて取組を記載します。

A:環境負荷の低い素材と開発体制 A-1:サステナブル素材カポックと開発に伴うリモート人材を活かしたDX A-2:ブロックチェーンを活用し、自分の消費行動がどこにどう貢献したのか特定

B:ビジネスモデルの転換 B-1:ロス削減のためにクラウドファンディングを活用した受注生産 B-2:遊休不動産を活用し、購買率を上げる予約制ショールーム体験

 私は創業75年のアパレルメーカー双葉商事の4代目です。 アトツギである私の使命は、次の75年をデザインすることです。 本事業はその使命に直結している内容です。

On-Co

逆転の発想 潜在する空き家を借り手が発掘「さかさま不動産」

On-Co代表取締役の水谷岳史さんと藤田恭兵さん

 さかさま不動産は、従来の不動産システムとは逆さで、物件を借りたい人の情報を掲載しているマッチングサービスです。物件オーナーは、他人に物件を貸し出すか否かを決める前に、借り手候補の記事を見て、想いや人物像を知ることが出来ます。気に入った借り手候補の記事があれば、さかさま不動産のウェブサイトの中で借り手に直接連絡を取ることが出来ます。合意に至れば各自で契約をする仕組みです。物件の場所や家賃、残置物などの情報を、不特定多数に晒す必要はありません。

ケイ・システム

IoTでゴミのトレーサビリティ実現とSDGs経営促進に貢献

ケイ・システム代表取締役の小島啓義さん

 「企業の体重計」は、企業からでる廃棄物をIoTで自動計量し、クラウド上へデータ連携ができるステムです。産業廃棄物を排出する企業は「いつ(時間)、どこで(場所)、どれくらい(量)」ゴミが捨てられているかほとんど把握していないことや、煩雑な行政対応の事務手続きに忙殺されていることが課題です。本システムは産業廃棄物処理の事務手続きの自動化に成功したほか、排出データの分析・SDGs経営への活用にまで対応し、中小企業のSDGs経営促進に貢献することが特徴です。

エクセルイン

清掃会社とIT会社を持つホテル経営者が施設管理アプリを開発

エクセルインの苅谷治輝代表取締役

 コロナ禍で倒産が加速する宿泊業界を、清掃会社(ホテル清掃)とIT会社(システム開発)を運営するホテル経営者がDXで救います。 誰も目をつけなかった ”メンテナンス領域” でアプリを開発し、少ない修繕費で施設の維持管理を実現しました。

creato(クリート)

スマホで遊漁券が買える「つりチケ」による持続的な河川環境保全と地域活性

creato岡本亮太さん

 河川での釣りに必要な遊漁券をWEBで購入できる「つりチケ」は、いつでも、どこでも購入できるので、釣り人は便利、売る側=漁協は安定的な売上確保による利益と事務効率の両者アップを果たし、非接触売買のためコロナ禍でも安心です。釣り人は釣り場のデータが見られ、釣りの二次的効果である観光や飲食等へ波及やイベント参加等もあり地域活性にも寄与します。漁協側はデータによる管理や分析が可能で、持続可能な河川と地域づくりに有益です。

京南

ドライブスルー洗車DXの定額洗い放題がもたらすガソリンスタンド改革

京南の田澤孝雄代表取締役

 2013年2月から業界に先がけて、ドライブスルー洗車機全コース洗い放題1980円/月をスタート。2016年9月にはWEBから洗い放題の購入をすべく、DXの仕組みを整えました。 2017年12月には直営2店舗目の昭島拝島店をオープンさせ、1年間で洗車売上2倍を達成。同時に、共通パス制度を導入し、顧客が1つの契約で複数の洗車場で洗い放題ができる仕組みを整え、本格的なCRMを実現しました。洗い放題により窮地のガソリンスタンド改革を図り、持続可能なエネルギー社会を実現します。