【6月12日は何の日】43年前、元号法が施行
「実は10年前のきょう…」「きょうはこんな日なんですけど…」。取引先との雑談や、プレゼンの冒頭、社内の朝礼など、日々のビジネスシーンでのちょっとした会話のきっかけになる話題の“タネ”を紹介します。
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42年前の1979年6月12日、元号の制定について定めた「元号法」が施行されました。
元号といえば、2019年4月に当時の菅義偉官房長官が「令和」を発表した場面の記憶が新しい方も多いかもしれません。
この「令和」を定めた根拠となった法律が、元号法です。
施行されたのは昭和54年(1979年)なので、この元号法にもとづく元号は「平成」と「令和」のみとなります。
元号法では、元号は、①内閣が制定する命令である「政令」で定めること、②皇位の継承があった場合に限り改めること――が定められています。
元号は、東アジアの漢字文化圏に特有の制度で、日本では645年の「大化(たいか)」が始まりとされています。
皇位の継承時や、天変地異の発生時などに時の天皇が定めていましたが、天皇一代に元号一つを意味する「一世一元の制」が始まったのは明治からでした。
この元号の決定については、明治憲法時代の旧皇室典範で規定されていました。
しかし戦後、国民主権の新憲法となり、天皇は「国民統合の象徴」とされ、政治関与も禁じられ、旧元号制も廃止されました。
元号は法的根拠を失い、「慣習」として使われていました。
元号法案をめぐっては、元号の存続を望む立場の人々や、元号は廃止すべきだと考える人々などの間で、さまざまな論争が交わされました。
元号法によって法制化されましたが、元号は戦後、使う機会が減り、西暦の使用が増えています。
中国やベトナムにも元号制度がありましたが、現在は使われなくなり、今は日本の元号制度が世界でただ1つの存在となっています。
みなさんは普段、元号を使いますか?
みなさんにとっての「元号」とは何かを考えることは、歴史を知り、国民と天皇の関係を考えること。
これからの時代をつくっていく私たちこそ、元号の意義について考えていきたいですね。
(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年6月12日に公開した記事を転載しました)
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