【5月13日は何の日】35年前、JR東日本が首都圏電車の愛称を「E電」と発表
「実は10年前のきょう…」「きょうはこんな日なんですけど…」。取引先との雑談や、プレゼンの冒頭、社内の朝礼など、日々のビジネスシーンでのちょっとした会話のきっかけになる話題の“タネ”を紹介します。
「実は10年前のきょう…」「きょうはこんな日なんですけど…」。取引先との雑談や、プレゼンの冒頭、社内の朝礼など、日々のビジネスシーンでのちょっとした会話のきっかけになる話題の“タネ”を紹介します。
35年前の1987年5月13日、JR東日本(東日本旅客鉄道)が、首都圏を走る山手線や中央線などの電車の愛称として親しまれていた「国電」に代わる新名称を「E電(いいでん)」とすると発表しました。
当時の朝日新聞では、「通勤は『E電』に乗って 国電新名称『響きがいい』」の見出しで、新名称の発表を伝えています。
「E電」に決まった経緯について記事では、
「公募に応じ、全国から寄せられたはがき約6万通、2513種類のうち、上位の名称を中心に審査の結果、『響きがよく、親しみやすい』などの理由で、390票を集めた20位の『E電』が採用された」
朝日新聞東京本社発行の1987年5月14日付朝刊
と説明しています。
また、同じ日の朝日新聞朝刊コラム「天声人語」でも「E電」について触れています。
「新会社になったのに国鉄時代の国電のままではまずかろう、と利用者から新名称を公募していた」
「Eがイースト、エネルギー、エンジョイ、エブリデーなどを象徴するうえ、何よりも『E―いい―良い』と転化させる言葉あそびのナウい感覚を買ったものらしい」
発表から35年が経ちましたが、残念ながら「E電」は浸透しませんでした。
山手線や中央線などのJR東日本が運営する首都圏の電車は現在、「JR」という呼称が定着しています。
死語となってしまった「E電」。
新名称浸透のむずかしさを象徴しているように思えます。
(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年5月13日に公開した記事を転載しました)
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。