JR山手線で一時運転見合わせ 原因は新橋駅構内の架線設備が影響か
杉本崇
(最終更新:)
5月23日7時時点のJR東日本の運行状況(JR東日本の公式サイトから)
JR東日本によると、2025年5月22日夜に山手線外回りの複数の列車のパンタグラフホーンの損傷(曲がり)が見つかった影響で、23日は始発から山手線の内・外回り列車で運転を見合わせていました。内回り列車は7時8分ごろ、外回り列車は8時26分ごろ運転再開となりました。運転再開後も、山手線は大幅に本数を減らして運転する予定のほか、一部区間で並行する京浜東北線にも上下線で遅れと運休がでています。JR東日本は原因について、新橋駅構内の架線設備(補助ちょう架線)の断線が関係しているとみて調べています。
山手線の運転見合わせの経緯
JR東日本によると、山手線は5月22日21時47分ごろ、車両点検のため外回りの列車の運転を見合わせました。その際、車両のパンタグラフに異常が見つかったためその後の外回り列車の運転を取りやめていました。
時系列は以下の通りです。
5 月22日(木)
21時40分ごろ、山手線 複数の電車でパンタグラフホーンの損傷(曲がり)を発見。山手線(外回り) 順次運転見合わせ
5 月23日(金)
0時37分ごろ、新橋駅構内にて補助ちょう架線断線を発見。架線設備の点検と仮復旧作業開始
4時56分、架線設備の点検と仮復旧作業終了
6時、京浜東北線(品川~東十条駅間)運転再開
7時8分、山手線(内回り)運転再開
8時26分、山手線(外回り)運転再開
電車のパンタグラフ損傷の原因
JR東日本によると、複数の電車でパンタグラフホーンの損傷(曲がり)が起きた原因について「補助ちょう架線と金具の接続部不具合により補助ちょう架線が断線し、断線した補助ちょう架線がパンタグラフホーンに接触して損傷させたためと推定しています」とコメント。5月24日始発までに、直近1年間で同じような工事を行った接続部の緊急点検をする予定です。
山手線利用者への注意呼びかけ
山手線内回りは5月23日7時8分ごろに運転を再開しました。外回りも8時26分ごろに運転を再開しました。
ただし、大幅に運行本数を減らしているため、JR東日本は利用者に対して「目的地まで通常より大幅に時間を要する場合があります」と注意を呼び掛けています。
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この記事を書いた人
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杉本崇
ツギノジダイ編集長
1980年、大阪府東大阪市生まれ。2004年朝日新聞社に記者として入社。医療や災害、科学技術・AI、環境分野、エネルギーを中心に取材。町工場の工場長を父に持ち、ライフワークとして数々の中小企業も取材を続けてきた。
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