相談のきっかけは「ホームページの更新」

 「地域内外の知名度が低いうえ、コロナ禍で思うような営業ができない。認知度を高めるため、ホームページを社内で更新できるようにしたいが、どのようにしたらできるか。また、何か活用できる補助金はないだろうか」

 老舗繊維機械メーカーであるサトウシステムの5代目にあたる佐藤郁徳社長がフクビズを訪れたのは、2021年9月末のことでした。サトウシステムは創業130年を超える老舗の繊維機械メーカーで、繊維機械の製造・販売に加え、中古機器の販売やメンテナンスも手がけています。

サトウシステムの様々な機械

 同業他社は多くはないが規模が大きく、サトウシステムは中小企業をターゲットにしているものの、地元でもほとんど知られていないとのことでした。

本質的な課題は「セールスポイントの明確化」

 面談の冒頭、自社でホームページを更新できるようにするためのやり方や道筋、活用できそうな助成制度を伝えました。

サトウシステムの佐藤郁徳社長(左)と筆者

 しかし、本質的な課題はホームページを社内で更新できるようにすることではなく、セールスポイントをはっきりさせ、ターゲットに知ってもらうことだと考えました。

 そこで、これまでの受注実績や最近の問い合わせなどを聞きました。すると、遠方の会社からホームページ経由で繊維のリサイクルに関する問い合わせが断続的に入ってきていることがわかりました。さらに話を聞くと、次のような強みが見えてきました。

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