目次

  1. 種類豊富なJAL系カード。20代ならこれ
  2. マイルがどんどん貯まる有利な仕組み
  3. なかなか入れないVIP向けラウンジも利用可

JALマイルが貯(た)まるクレジットカードはたくさんあります。

どれが最も優れているかと言われると、種類が多すぎて決められません。

しかし、20代向けカードに限れば、最も優れた1枚を選べます。

それが今回紹介するJAL CLUB EST普通カード(20代限定)です。

JAL CLUB EST普通カード(20代限定)=筆者提供

申し込み資格があるのは、原則として20歳以上30歳未満の人です。

年会費は7700円(カード年会費2200円=以下すべて税込、初年度無料=とJAL CLUB EST年会費5500円)と、一般のJALカードに比べ、かなり高めの設定です。

しかし、マイルの貯まる速さやマイルの有効期限の長さなど、様々な点でワンランク上と言えます。

 

私もこのカードを20代の頃に持っていれば、JALマイルをどんどん貯めて世界を自由に飛び回り、それからの人生が大きく変わったかもしれません。

20代の人たちには、ぜひこのカードを持って世界中をめぐり、多くの人に会ってほしいと思います。

 

このカードには「旅行エリート」になる要素がすべて詰まっています。

マイル還元率の高さ、マイルの有効期限の長さ、エリート会員になるためのポイント援助、ファーストクラスの人しか入れないラウンジへの入室権など、20代では得づらいサービスを体験させてくれます。

今は縁遠い世界と感じても、10~20年後に「なるほど、あの時見たのはエリートビジネスマンの日常だったのだ」と気づくでしょう。

 

そして、重要なのはJALが会社を挙げて応援してくれることです。

こうしたユニークなサービスは、JALならではの優れたマインドのなせるわざです。

こうした機会は他にほとんどありませんから、ぜひ体験してみて下さい。

このカードの強さは6つあります。

順に紹介します。

1. JALマイルが最大4倍になる

一般のJALカードには、カードを利用するとマイルが2倍になる「ショッピングマイル・プレミアム」の特典が有料でついてきます。

JAL CLUB EST普通カードでは、これが無料でついてきます。

いつも2倍のマイルが付与される計算です。

 

さらに、JALカード特約店(小売店やレストラン、ホテルなど)でカード決済すると、マイルはさらに2倍付与されます。

「ショッピングマイル・プレミアム」と合わせれば最大4倍とお得です。

羽田空港に駐機中の日本航空の機体=2022年3月、朝日新聞社

2. マイル有効期限が通常より2年延長

一般のJALカードでは、獲得したマイルの有効期限は3年間です。

しかし、JAL CLUB EST普通カード では2年長い5年間です。

この5年という期間は、マイルを貯めるのに有利です。

 

例えば年間100万円をカード決済するとして、一般のJALカードと比べてみましょう。

一般のJALカードは3年間で1.5万マイル貯まります。

JAL CLUB EST普通カードで上記の「最大4倍」を適用すると、5年間で10万マイルと、一般JALカードの6.6倍のマイルが貯まります。

 

1.5万マイルだと、特典航空券でもせいぜい国内旅行を楽しめるぐらいです。

しかし、10万マイル貯まるとヨーロッパと日本を往復できます。

国際線で成田空港に到着した人たち=2021年11月、朝日新聞社

3. 搭乗ボーナスマイルが上乗せされる

一般のJALカードでは、入会後の毎年初回搭乗時に1000マイル、さらに搭乗ごとに10%のフライトマイルが付与されます。

JALグループの飛行機に乗るたびに得をする仕組みです。

 

一方のJAL CLUB EST普通カードは、入会後初の搭乗で5000マイル、翌年以降の毎年初回搭乗時に2000マイルを得られます。

さらに、搭乗ごとにもらえるフライトマイルは25%と有利です。

4. FLY ONポイントの毎年付与で会員ランクアップを狙える

JALは航空機の利用頻度に応じ、ステータス別のJALマイレージバンク(JMB)会員カードを発行しています。

JAL CLUB EST普通カードをもっていると、ステータスのランクアップ条件となるFLY ONポイントが毎年2000ポイント付与されます。

 

このポイントを貯めることで、クリスタル→サファイヤ→ダイヤモンドの順で、上級顧客への階段を登れます。

ランクが上がるほど、有利な条件でJALのサービスを利用でき、旅行を快適に過ごせます。

 

クレジットカードの決済面ばかり見ていると、こうした隠れた特典を見逃しがちです。

しかし、将来にわたって最高のサービスを受けるには、ステータスも重要な要素と言えます。

夜の成田空港A滑走路=2022年2月、朝日新聞社

5. VIP向けサクララウンジ(国内線)を年5回利用可

サクララウンジは国内17カ所に設置されている、JALの最上級ラウンジです。

搭乗時間を待つ間、フリードリンクを飲みながらソファーでくつろいだり、シャワーを浴びたりと、リラックスして過ごせます。

 

本来ならサファイヤ、ダイヤモンドなどのJMB会員やファーストクラスの利用者しか入室できない、エリートのためのラウンジです。

しかし、JAL CLUB EST普通カードの会員になると、年5回の回数制限はあるものの、国内線ラウンジに自由に出入りできます。

 

サクララウンジはビジネスマンの憧れの的と言っていいでしょう。

なかなか入る機会のない場所かもしれませんから、この機会に一度のぞいておきましょう。

成田空港で国際線の出発を一緒に見送るJAL、ANAの両グループ社員たち=2022年2月、朝日新聞社

6. ビジネスクラスのチェックインカウンターを利用可

多くの人が海外旅行で悩まされるのが、チェックインカウンターの混雑です。

特にコロナ禍では、どうしても時間がかかってしまいます。

JAL CLUB EST普通カードなら、ビジネスクラスのカウンターを利用できます。

快適なチェックインにより、旅をいっそう楽しめます。

 

このように魅力的な特典が多数ついています。

JALが全力でバックアップしてくれますから、20代の方は検討してみてはいかがでしょうか。

 

(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2022年3月17日に公開した記事を転載しました)