スノーピークの山井梨沙社長が辞任 山井太会長が社長を兼務
アウトドア用品大手「スノーピーク」は2022年9月21日、山井梨沙社長の辞表を受理し、臨時取締役会で、山井太会長が代表取締役社長を兼務することを決議したと発表しました。24日には今回の公表とは無関係の誹謗中傷がインターネット上でなされているとして、法的措置の準備を進めていることを明らかにしました。
アウトドア用品大手「スノーピーク」は2022年9月21日、山井梨沙社長の辞表を受理し、臨時取締役会で、山井太会長が代表取締役社長を兼務することを決議したと発表しました。24日には今回の公表とは無関係の誹謗中傷がインターネット上でなされているとして、法的措置の準備を進めていることを明らかにしました。
スノーピークは、日本の新潟県三条市に本社を置くアウトドア用品大手メーカーです。1958年、初代社長の山井幸雄氏が金物問屋「山井幸雄商店」を創業。翌年には、登山を趣味とする幸雄氏が当時の登山用品に不満を持ち、オリジナル登山用品を開発したことが原点にあります。
1963年に「スノーピーク」を商標登録し、アウトド用品メーカーへと事業を拡大していきます。決算資料によると、2000年以降、約20年間、成長基調を続け、2005年度からは16 期連続で増収を達成しています。
1996年に山井太氏が、2020年には山井梨沙氏が社長に就任しています。
スノーピークは2022年9月21日、山井梨沙社長を辞任を発表しました。経緯とその後の対応については次のように説明しています。
当社代表取締役社長執行役員である山井梨沙から、既婚男性との交際及び妊娠を理由として、当社及びグループ会社の取締役の職務を辞任したいとの申し出がありました。本日、当社はその辞表を受理し、臨時取締役会にて、現在代表取締役会長執行役員である山井太が本日付にて代表取締役社長執行役員を兼務することを決議いたしました。また、合わせて本件を重く受け止め、代表取締役会長執行役員山井太から役員報酬3ヶ月分の20%を、代表取締役副社長執行役員高井文寛から役員報酬3ヶ月分の10%を自主返上したいとの申し出があり、当社としてこれらの申し出を受理することを決定いたしました。
当社は、本件を厳粛に受け止め、深く反省するとともに関係者の皆さまに心よりお詫び申し上げます。
代表取締役社長執行役員山井梨沙の辞任と代表取締役社長執行役員の交代について(スノーピーク公式サイト)
自動車大手のスズキも9月21日付けで山井梨沙氏が社外取締役を辞任したと発表しました。
スノーピークは9月24日、公式サイト上で、辞任をめぐってインターネット上のメディアのコメント欄、Web上の掲示板、SNSなどで、今回の公表とは無関係のロゴ、製品、役員、関係者などの社会的評価を毀損する、悪質な誹謗中傷、不正確・虚偽の内容、誤解を招く内容等を含む記事の掲載・投稿が行われているとして、法的措置の準備を進めていることを明らかにしました。
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