位置情報共有のzenly、類似アプリは?サービス終了でユーザーが検討
位置情報共有アプリのzenly(ゼンリー)がサービスを終了することを運営元のSnap社が明らかにしました。ユーザーは今後、どんな類似アプリを利用するのでしょうか?zenlyユーザーの高校生親子ら5組にヒアリングしました。
位置情報共有アプリのzenly(ゼンリー)がサービスを終了することを運営元のSnap社が明らかにしました。ユーザーは今後、どんな類似アプリを利用するのでしょうか?zenlyユーザーの高校生親子ら5組にヒアリングしました。
位置情報共有アプリとは、スマホなどの端末に搭載されているGPS機能を使って、現在地を把握したり、家族らと共有したりするアプリのことを指します。世界中にユーザーのいるzenlyもその一つ。待ち合わせに便利、足跡機能で自分だけの地図をつくれるなどといった理由でZ世代を中心に人気がありました。
しかし、運営元Snap社がサービス終了を公表したことで、代替アプリにユーザーの関心が高まっています。そこで、高校生やその家族にSNSなどを使ってどんなアプリを検討しているか、聞いてみました。
都内の高校3年の女性(18)は、2020年9月20日から、家族の位置情報共有のため、スマホにzenlyをインストールしていました。
エンジニア職の父親は「小さいころはキッズ携帯で位置情報が分かっていましたが、スマホに変えたため、それができなくなってしまいました。塾や友人のところに遊びに行く際にやはり心配は尽きないので、変な詮索はしないが場所だけは分かるようにしておきたい、と子供に話して了解を取って導入しました」と話します。
zenlyについては、家族間だけで使う想定で、もし友人を追加したい場合は親に説明して欲しいと話していたといいます。
Zenlyはまだ当面は利用できる見込みですが、代わりのアプリとして、いまLife360を検討しています。友人もこのアプリを検討しているといい、選んだ理由について「機能が似ていたのと、ランキングサイトでZenlyの次に順位が高かった」とコメントしています。
このLife360、エンジニア職の父親はどのように見ているのでしょうか。
現在は並行利用して使い勝手や位置情報の精度などを確かめている段階になります。感覚的にはLife360の方がやや位置情報制度が落ちるように思えました。ただ、Life360はグループ招待機能があるため、秘密保持の観点では使いやすいかな、と思います。しばらく使ってみた感じではZenlyがエンターテイメントに寄っているのに対してLife360は位置情報共有、ライフライン確保に特化していると思いました。
Life360はGoogle Play上で、「子供の見守り、家族と位置情報共有アプリ」と説明し、次の6つの機能を紹介しています。
ほかにも、親の承諾を得た上で高校生5人にどんなzenlyの代替アプリを検討しているかを聞きました。そこで紹介されたのが次の3つのアプリでした。
そのほかにもアプリストアでは、類似のサービスがたくさん紹介されています。緊急通知機能や災害時の安否確認、メッセージ機能などが搭載されているアプリもあります。
SNS上では、NauNauにも注目が集まっています。
ただし、安易に他人と位置情報を共有してしまうと、トラブルに巻き込まれるリスクがあることを十分確認したうえでインストール、位置情報の共有をすることをおすすめします。
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