目次

  1. 「保険金で住宅修理ができる」トラブル
  2. 住宅修理トラブルの原因
  3. 住宅修理トラブルに遭わないためのポイント
  4. 住宅修理トラブルに遭ってしまった場合の相談先

 国民生活センターの公式サイトによると、「火災保険を使って自己負担なく住宅の修理ができる」や「保険金が出るようサポートする」など、保険金で住宅を修理できると勧誘する住宅修理サービスに関する相談が急増しています。

 2020年度は6560件、2021年度は5093件の相談が寄せられ、2016年度と比べると3~4倍に増えているといいます。

 損害協会の公式サイトでは、住宅修理の勧誘がトラブルとなる原因について次のように説明しています。

自然災害による住宅の損害については、多くの場合、加入しているすまいの保険(火災保険、地震保険等)で補償されます。しかしながら、自然の消耗もしくは劣化または性質によるさびなどによって生じた損害はお支払いの対象とはなりません。

損害保険会社や代理店へ連絡する前に、問題のある住宅修理業者や保険金請求代行業者(報酬金は支払われた保険金で対応できると勧誘をしてくる業者)と契約してしまうと、保険金が支払われずに修理代金を自己負担することになったり、解約しようとすると高額な解約手数料を要求されるなどのトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。

住宅の修理などに関するトラブルに注意(日本損害保険協会の公式サイト)

 保険申請のサポートとして高額な手数料を請求されるだけでなく、業者がうその理由で保険請求したときに知らないうちに詐欺に加担してしまう恐れもあります。

 トラブルに遭わないためには、まずは自分で損害保険会社・代理店に連絡することが大切です。元々、無料で相談できますし、請求方法も難しくはありません。

 おおまかには次のような手順で請求手続きができます。詳しくは加入先の保険会社などに確認してください。

  1. 被害者本人が損害保険会社・代理店に連絡する
  2. 請求書類を受け取る
  3. 被害写真や修理見積書など必要書類をまとめて提出する

 トラブルの相談先には、次のようなところがあります。