目次

  1. 大国同士の対立が先鋭化
  2. 国際問題は中小企業にとって対岸の火事か
  3. 中国へ進出した日本企業のいま
  4. 台湾有事をめぐる緊張も
  5. 過去の中国の対抗措置と今後
  6. 中国依存からASEANへ代替する動きも

 冷戦が終結して30年の中で、今ほどここまで大国同士の対立が先鋭化している時はあったでしょうか。

北米国際自動車ショーで演説するバイデン米大統領(2022年9月撮影、朝日新聞のデータベースから)

 米国ではトランプ前政権以降、米中貿易戦争が激しくなり、それはバイデン政権になっても継承されています。バイデン政権は10月12日、政権の外交安全保障政策の指針となる「国家安全保障戦略」を公表し、中国を唯一の競争相手と位置付け、中国との戦略的競争を最優先する方針を改めて強調しました。

The People’s Republic of China harbors the intention and,increasingly, the capacity to reshape the international order in favor of one that tilts the global playing field to its benefit, even as the United States remains committed to managing thecompetition between our countries responsibly.

NATIONAL SECURITY STRATEGY(米ホワイトハウス公式サイト、PDF方式)

 米中の経済や安全保障、宇宙やサイバー、最新技術など多方面における競争は間違いなく長期化します。

 そして、ロシアによるウクライナ侵攻により、大国間対立に拍車が掛かっています。欧米とロシアの対立は冷戦以降最も激しくなり、双方の間で経済や貿易を巻き込んだ制裁の応酬が繰り広げられています。

 日本も欧米と足並みをそろえ、経済を含む日露関係もこれまでになく冷え込み、それが長期化する模様です。

 一方、日本企業の間では、上述のようなケースはあくまでも国際問題、政治問題であり、企業の経営や経済活動とは一線を画す、もしくは大きな影響は出ないとする対岸の火事のようなイメージが無意識のうちに先行しています。

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