目次

  1. コロナ禍でBtoC参入を決めたレートリー
  2. 強みは商品力 第一弾はおうち時間との掛け合わせ
  3. SNS発信、2つの工夫でフォロワー増
  4. 「食べたいときに…」BtoBとは異なる商品の価値
  5. 冷凍ケーキの困りごととは?
  6. BtoBにも波及 次のテーマは「家族向け」

 レートリーは業務用冷凍洋菓子の食品OEM・PB商品受託製造専門メーカーです。従業員はパートスタッフを含めて約40人。関連会社である埼玉県戸田市の「スカーフード工業」協力のもと、商品開発・販売を行っています。

 製造ラインと手作業の組み合わせにより中ロットで多種多様な商品を製造できるため、1990年以来、飲食店やカフェチェーン、ホテル向けの冷凍ケーキを製造してきました。

 実は、おなじみの全国チェーンのレストランやコーヒーショップにも採用されており、知らず知らずのうちにレートリーの冷凍洋菓子・冷凍ケーキを口にしたことのある人も少なくないのです。

 しかし、2020年4月の緊急事態宣言発令を機に、メイン顧客はおおむね厳しい経営状態に晒されることになりました。そのあおりを受け、同年4月の売上は前年比で6割減、緊急事態宣言が明けた6月も4割減。

 インバウンド観光客や旅行客減少によるホテルや観光地のレストランへの顧客減少の影響はいつ戻るかわからない。そのような状況下の2020年7月、BtoCへの本格参入についてSaya-Bizへ相談に訪れたのです。

狭山市ビジネスサポートセンターでの相談風景
狭山市ビジネスサポートセンターでの相談風景

 元々レートリーは、主力であるBtoBビジネスに加えて、BtoC、すなわち消費者への直接販売の拡大を検討していました。食品ロス/廃棄ロスの削減を目的にスタートした工場直売所(埼玉県狭山市)の人気が日に日に高まっていたからです。

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