フェルナンデス、破産へ 国産エレキギター「FERNANDES」を展開
国産エレキギターブランド「FERNANDES」の製造・販売を手がけるフェルナンデス(埼玉県戸田市)が事業停止し自己破産手続きの申立を準備していることがわかりました。2024年7月11日付で、本社前にその旨が掲示されていました。東京商工リサーチによると、負債総額は4億3389万円(2024年1月期決算時点)。
国産エレキギターブランド「FERNANDES」の製造・販売を手がけるフェルナンデス(埼玉県戸田市)が事業停止し自己破産手続きの申立を準備していることがわかりました。2024年7月11日付で、本社前にその旨が掲示されていました。東京商工リサーチによると、負債総額は4億3389万円(2024年1月期決算時点)。
フェルナンデスの公式サイトによると、1969年創業、その3年後にオリジナル・エレキギター「FERNANDES」の製造・販売を開始しました。
国内ギターのトップ・メーカーとして、日本、アメリカ、ヨーロッパやアジアでも、ビギナーからプロのミュージシャンまで幅広い層の支持を得ていたといいます。日本では有名なミュージシャンたちが愛用されてきた様子が、公式サイト上で紹介されています。
しかし、東京商工リサーチによると、近年は中古市場の台頭や競争激化などで業績が悪化。カタログ作成や新製品のリリースなどで巻き返しを目指しましたが、2022年1月期は売上高1億6608万円まで落ち込み、2414万円の最終赤字を計上していたといいます。
事業継続が困難となっており、関係者に向けて自己破産手続開始の申立を行う予定である旨の告知が、2024年7月11日付で、埼玉県戸田市の本社前に掲示されました。文面は以下の通りです。
株式会社フェルナンデス(以下「フェルナンデス」といいます。)は、現在、複数の債権者に対して、相当額の債務を負担しており、誠に残念ながら事業の継続が不可能な状況となりました。 債権者・関係先各位には多大なご迷惑をおかけし申し訳ごいませんが、負債総額に照らし、フェルナンデスは可及的速やかに自己破産手続開始の申立を行う予定です。
本件につきましては、当職(弁護士法人オリオン池袋東口法律事務所)が全面的に委任を受けておりますので、破産手続開始の通知が到達するまでの間のフェルナンデスに対するご連絡等は全て以下の連絡先までお願いいたします。
また、当職の調査により、フェルナンデスに対する債権または債務のある債権者・取引先各位につきましては、別途、当職から、書面でご連絡いたします。内容をご確認いただきますようお願いいたします。
本日以降、この建物及び建物内の一切の動産類はフェルナンデス代表者から委任を受けた当職が占有管理します。如何なる者であっても、本物件内への無断立ち入り及び本物件内の物品の搬出は一切禁止します。
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