目次

  1. CEATECとは 開催テーマはInnovation for All
  2. CEATEC2024の特徴 AI実装の展示多数
  3. CEATECへの行き方 幕張本郷からバスという選択肢も
  4. Japan Mobility Show(旧東京モーターショー)も併催
  5. Japan Mobility Show2025、テーマは「ワクワクする未来を、探しにいこう!」

 CEATECの公式サイトによると、CEATECが初めて記載されたのは2000年。そこから年々規模を拡大、デジタル家電見本市として発展しました。

 しかし、その後は出展者数や来場者数が伸び悩んだこともあり、2016年に脱・家電見本市を宣言。いまは最新のテクノロジーを「見て」「聴いて」「感じて」「考えて」ができる、新しい形の「デジタルイノベーションの総合展」を志向しているといいます。

 25周年となるCEATEC2024の開催テーマは「Innovation for All」。25周年特別企画であるAI for ALL、デジタル田園都市国家構想などを中心に、テクノロジーで社会課題を解決する最新のソリューションや未来の社会や暮らしが体験できる展示があるといいます。

 CEATEC2024は808社が出展。このうち、スタートアップと大学研究機関は、記録が残る2014年以降で過去最多となる188社・団体が出展しています。出展会場を見て回って感じたのは、多くの企業がはAIの実装をうたっているところでした。

 CEATEC AWARD 2024を受賞したテクノロジーを紹介すると、ViXion社の「ViXion01S」は、個人の目の見え方や見ているものに合わせて自動でピントを調節し、スムーズなオートフォーカスを実現するアイウェアで、老視や近視、弱視向けのデバイスです。

アイウェア「ViXion01S」を体験できるViXionの展示ブース
アイウェア「ViXion01S」を体験できるViXionの展示ブース

 シャープの電子ペーパーディスプレイ「ePoster」は、消費電力0Wで表示保持可能な屋外設置可能で大型となるA0サイズ製品を開発しました。

 NECも大規模言語モデルと映像認識AIを組み合わせて映像データを解析し、長時間の映像から利用者の目的に合わせた短縮映像と説明文章の生成する技術を世界で初めて実現しました。

北海道標津町のスタートアップ「エゾウィン」の展示ブース
北海道標津町のスタートアップ「エゾウィン」の展示ブース

 このほか、北海道標津町のスタートアップ「エゾウィン」は、トラクターなど農作業用車両にGPSロガーを取り付けるだけで、データ取得と描画ができるのが特徴で農業DXに役立つ可能性があります。準天頂衛星システム「みちびき」を利用することで、誤差12cmの作業軌跡を得られるといいます。

 幕張メッセで開催しているCEATECに東京側から向かう場合、東京駅で地下ホームの京葉線に乗り換えたり、海浜幕張駅から歩いたりすると、想定よりも時間がかかる場合があります。

 CEATECの公式サイトによると、秋葉原駅から総武線、上野駅から京成線に乗り、幕張本郷駅で下車。幕張メッセ中央行きバスに乗り換えれば、会場正面に着きます。

 Japan Mobility Showの前身は、自動車や最新の技術を披露する「見本市・展示会」として約70年続いてきた「東京モーターショー」です。多くの関係者とともに幅広い未来を提⽰する「共創プラットフォーム」の特徴を出すため、名前を変えました。

 Japan Mobility Showの公式サイトによると、2年のイベントを1つのパッケージとします。具体的には、2024年は、企業連携を後押しするビジネスイベントとして開催。翌2025年は「ショーイヤー」として、「乗りたい未来を、探しにいく場」として、モビリティの未来を感じてもらうためのショーケースとして開催予定です。

Japan Mobility Showの会場。写真右に映るのがビジネスマッチングエリア
Japan Mobility Showの会場。写真右に映るのがビジネスマッチングエリア

 会場では、中央に出展社と商談できるビジネスマッチングエリアを用意し、スタートアップ企業のモビリティや、大手メーカーのカーボンニュートラル燃料で動く車のほか、トヨタの日本初公開となる「ポータブル水素カートリッジ」などが展示されていました。

日本初公開となるトヨタの「ポータブル水素カートリッジ」
日本初公開となるトヨタの「ポータブル水素カートリッジ」

 Japan Mobility Showを主催する日本自動車工業は、JAPAN MOBILITY SHOW 2025の開催予定を公表しました。2025年10月30日(木)から11月9日(日)まで、東京ビッグサイト(江東区・有明)を中心に開き、コンセプトは『ワクワクする未来を、探しにいこう!』と定めました。