目次

  1. 楠木教授の講演から考えた ツギノジダイの「競争戦略」
  2. 「価格交渉力が経営を強くする実践セミナー」視聴受付中

 楠木教授は基調講演「競争戦略の基盤論理」のなかで、企業活動の目的は長期利益を生むことにあり、競争の中で長期利益を実現する手段が競争戦略だと説きました。

 競争戦略の本質は、競合他社との違いをつくる独自性にあり、独自性は「何をやるか」より「何をやらないか」ではっきりするのだといいます。

 楠木教授の講演をもとに、Webメディア「ツギノジダイ」の競争戦略について考えてみました。日本経済新聞やNewsPicksなど日本には多数の経済メディアがあるなかで、ツギノジダイの戦略は、読者層を広くビジネスパーソンと定義することをやりませんでした。

 まず読者を中小企業の若手経営者・後継者に特化させました。つぎに記者会見などほかのメディアと重なる取材にはなるべくやらず、読者の経営課題の解決に役立つインタビューや情報の掲載に力を入れることにしました。

 こうした結果、中小企業の若手経営者・後継者を中心としたコミュニティが生まれ、このことがほかのメディアにはない競争力の源泉となっています。

 ツギノジダイ編集部は2024年12月、楠木教授も登壇した「価格交渉力が経営を強くする 中小企業経営に役立つ実践セミナー」をオンラインで開催しました。

 物価高や賃上げなど中小企業を取り巻く環境が激変するなか、価格交渉力の向上は避けて通れぬ経営課題です。

 楠木教授の基調講演のほか、価格改定に成功した田野井製作所社長の田野井優美さんと、先進的な価格転嫁の取り組みを進めている埼玉県の担当者によるトークセッションや、中小企業が活用できる支援策について中小企業庁の飯田健太次長から聞く特別対談も開催しました。

 このセミナーのアーカイブ視聴を2025年3月末まで期間限定で受け付けています。他社にはない強みを生かした経営戦略を立てたい、または取引先との価格交渉力を高めたい中小企業に役立つ内容となっています。

 申し込みは以下のリンクからお申込みください。