目次

  1. 国会図書館とは
  2. 国会図書館、遠隔複写サービスにPDFダウンロードを追加
  3. 遠隔複写の対象となる資料
  4. 利用対象者
  5. 遠隔複写（PDFダウンロード）の料金
    1. 複写物の作成に要する費用
    2. 著作権者に支払う補償金に相当する額

　国会図書館の公式サイトによると、国立国会図書館は、昭和23年（1948年）6月に開館しました。国会法の「議員の調査研究に資する」ことを目的とし、国立国会図書館法により設置されています。

　日本国内で発行されたすべての出版物（マイクロフィルム、CD、DVD、地図などを含む）を国立国会図書館に納入することが、出版者に義務付けられています。

　この制度により、日本で唯一の納本図書館として国内の出版物を広く収集しています。また、納本制度開始以前の日本の出版物も収集しています。所蔵点数は日本最大だといいます。

　国会図書館はこれまでも遠隔複写サービスがありました。

　遠隔複写サービスとは、来館せずに複写を申し込み、郵送または宅配便で複写製品を受け取ることができる有料サービスです。

　これに加え、2025年2月20日から遠隔複写サービスの複写物がPDFファイルで入手できるようになります。

　遠隔複写（PDFダウンロード）の対象となるのは、デジタル化資料を含む国立国会図書館の所蔵資料です。ただし、楽譜の出版物、地図の出版物、写真集、画集、発行後1年以内の雑誌等は、著作権法その他の規定により対象外です。

　遠隔複写（PDFダウンロード）を利用できるのは、国立国会図書館の個人の登録利用者です。簡易登録利用者及び図書館等の機関からの申込みはできません。

　遠隔複写（PDFダウンロード）の料金は、複写物の作成に要する費用と著作権者に支払う補償金に相当する額の合計です。

　複写する資料の種類と複写方法によって料金が異なります。画像1コマあたりの料金は次のとおりです。

  • スキャナで読み取る紙資料（図書、雑誌等）　83.6円（76円＋税）
  • 撮影を行う紙資料（古典籍資料等）　176円（160円＋税）
  • マイクロフィルム、マイクロフィッシュ　116.6円（106円＋税）
  • 国立国会図書館デジタルコレクション収録資料　62.7円（57円＋税）

　補償金の詳細は、図書館等公衆送信補償金管理協会（SARLIB）の「図書館等公衆送信補償金規程」（PDF）を参照してください。

図書館資料の種類 補償金算定式 備考
新聞 1 頁あたり500円。2 頁目以降1頁ごとに100円
定期刊行物（雑誌を含む） 1 頁あたり500円。2 頁目以降1頁ごとに100円
本体価格が明示されている図書 本体価格を総頁数で除し、公衆送信を行う頁数と係数10をそれぞれ乗ずる 1 冊あたりの申請に係る補償金額が500円を下回る場合には、500 円とする
本体価格不明図書・脚本/台本含む限定頒布出版物・海外出版物等 1 頁あたり100円