HKR市場店・online storeなどでの返金装う送金被害に注意
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「HKR市場店」「online store」「Suzanne」「Typography」という名前の通販サイトで、「欠品のためPayPayを使って返金する」などと偽り、実際には消費者に送金させるという手口が多発しているとして、消費者庁が注意を呼び掛けています。消費者の利益を不当に害するおそれのある行為を確認したとして詳細な手口を明らかにしました。
「HKR市場店」「online store」「Suzanne」「Typography」という名前の通販サイトで、「欠品のためPayPayを使って返金する」などと偽り、実際には消費者に送金させるという手口が多発しているとして、消費者庁が注意を呼び掛けています。消費者の利益を不当に害するおそれのある行為を確認したとして詳細な手口を明らかにしました。
目次
消費者庁の公式サイトによると、PayPayといったコード決済サービスを利用して返金手続をするかのように欺き、逆に送金させる手口を公表しました。
被害に遭った消費者のなかには、通話の相手に「片言の日本語」や「外国人ぽい」印象をもつ人もいました。
被害相談の多いサイトは以下の4つです。ただし、実態についてはわかっていないといいます。
サイト名 | ドメイン |
---|---|
HKR市場店 | rdpgk.minimumrisk.shop |
online store | oggi.ayzgyonsale.shop |
Suzanne | madrk.cnhmxbest.shop |
Typography | qbague.voidnetwork.shop |
「HKR市場店」「online store」「Suzanne」「Typography」といったサイトは、フィギュアなどのうち比較的ニッチな商品や中古のスポーツ用品について、通常よりも大幅に安い価格で示していました。
これらのサイトには「特定商取引法に関する表示」などとして、販売業者、所在地、連絡先などの情報が記載されていますが、すべて虚偽だったといいます。
サイトには多様な支払方法が表示されていましたが、消費者が商品を注文すると、注文確認メールが届き、銀行振込やプリペイド型電子マネーでの支払いを求められます。
後日、業者から「商品が欠品しているため返金したい」というメールが届きます。メールには「返金手続きのために公式LINEまで連絡してほしい」という指示とともに、LINEの友達追加用URLが記載されています。
消費者がLINEで連絡を取ると、業者から、「税関の問題で銀行カードでの返金には対応していない」、「電子返金はPayPayのみ対応している」などと説明を受け、PayPayなどのコード決済サービスを使った返金を促されます。
業者は「○○ペイの本人確認は完了しているか」などと質問し、返金作業がうまくいかないことを装います。
その後、別のLINEアカウントを登録させ、LINEのビデオ通話で対応することを求めます。ビデオ通話では、画面共有機能を使って消費者のスマートフォンの画面を共有させ、PayPayアプリを開かせます。詐欺業者は「4999」など、商品代金とは異なる数字を何度も入力するように指示します。
消費者は、指示されるがままに操作しているうちに、意図せず送金手続きをしてしまっていました。
消費者庁はコード決済サービスで被害に遭わないよう注意を呼び掛けています。まずは、サイトに不審な点がないか確認しましょう。
つぎに、スマホの操作に関する注意点です。
そのうえで、「○○ペイで返金処理するしかない」などと言われた場合は、その場ですぐに判断せず、まずは誰かに相談しましょう。少しでも変だなと思ったら、消費者ホットライン「188」番や警察相談専用電話「#9110」番に相談してください。
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