儲かる経営キヅク君、改善すべきコストの優先順位を可視化 中小機構が公開

中小企業基盤整備機構は価格転嫁の目安や商品戦略、事業戦略等を検討するときに役立つシミュレーションツール「儲かる経営 キヅク君」を無料公開しました。適正な原価管理や管理会計のきっかけづくりになるといいます。
中小企業基盤整備機構は価格転嫁の目安や商品戦略、事業戦略等を検討するときに役立つシミュレーションツール「儲かる経営 キヅク君」を無料公開しました。適正な原価管理や管理会計のきっかけづくりになるといいます。
中小機構の公式サイトによると、儲かる経営キヅク君とは、価格転嫁の目安、将来の 商品戦略、事業戦略等を 検討したい事業者向けに、利益の出る売上高をシミュレーションできるWebツールだといいます。
材料費、人件費、エネルギー価格などが上昇するなか、中小機構は2024年12月に、「価格転嫁検討ツール」を公開しています。今回、さらに原価管理や管理会計の導入につながるよう「儲かる経営キヅク君」を公開しました。
商品・取引先ごとの収支状況やコスト構造の変化を可視化し、将来、目標とする利益を確保するために目指す売上高や改善すべきコストの優先順位を明確にすることで、次のような特徴があります。
儲かる経営キヅク君でできることは、おもに次の3つです。
過去と現状の2期分の決算書の情報を入力すると、会社全体の収支状況の変化を確認できます。費用の項目が急増している場合は、コスト構造を確認する必要があります。
現状の決算書情報に基づいて、コストを商品ごとに割り当てると、その商品・取引先ごとの収支状況が確認できます。そこから伸ばすべき商品・取引先を検討するのに役立ちます。
商品・取引先ごとのコストや利益をシミュレーションすることで、利益を確保できる価格やコストを知ることができます。また、会社全体で将来目指すべき営業利益や売上高の検討ができます。
儲かる経営キヅク君は中小機構の公式サイトから利用できます。パソコンでの利用を推奨しています。
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