目次

  1. 採用ピッチ資料とは
  2. 事例:サイボウズの採用ピッチ資料
  3. 採用ピッチ資料をつくるメリット
  4. 採用ピッチ資料を作るための7つのポイント
  5. 参考になる採用ピッチ資料の探し方
  6. 自作に役立つテンプレート

 採用ピッチ資料とは、企業が求職者に対して採用条件だけでなく、自社のビジョン・ミッションや歴史、社風などを数十枚のスライドにまとめた資料です。最近では、より多くの人に自社のことを知ってもらおうと、Web上に資料を公開する企業が増え始めています。

 たとえば、サイボウズは「サイボウズ会社紹介資料」として、何度か改訂版を公開しています。2020年12月時点の資料はこちらです。
 資料は全56枚。会社概要や企業理念だけでなく「チームで活動するときになぜグループウェアが必要なのでしょうか?」というテーマのなかで、kintoneをはじめとするツールのメリットを解説しています。さらに自社内でのグループウェアの使い方や、多様な個性を重視するといった企業文化、給与の考え方、配属の決まり方などを紹介しています。

 採用ピッチ資料をあらかじめ公開しておくと、Web面談を進めやすくなるほか、求人への応募が増えた企業も出ています。

 月額制の採用代行サービス「まるごと人事」を手がける「ビーグローバル」は、採用ピッチ資料をつくるメリットとして、次の3点を挙げています。

  1. 求職者が企業に応募する前に、その企業の詳細を把握できる
  2. 会社の情報をある程度理解してもらったうえで求職者と面接できる
  3. フォーマットや写真の数に制限がなく、求人媒体よりも豊富な内容を掲載できる
採用ピッチ資料を作成するメリット(ビーグローバル作成)

 採用ピッチ資料は、自社のことを知らない求職者が知りたいと思う情報を載せることが大切です。
 ビーグローバル代表取締役の今啓亮さんは、公開されている100社の採用ピッチ資料を分析し、作る上での次の7つのノウハウを抽出しました。

  1. まずは事業内容をひとことで
  2. 給与のミスマッチは資料で防げる
  3. 「働き方」もアピール
  4. こんな人と会いたい、をストレートに
  5. 給与以外で得られることを書く
  6. 自社の課題を公開して伸びしろを伝える
  7. よくある質問を網羅

①まずは事業内容をひとことで

 「何をやっている会社か」がわかる事業内容は欠かせません。イメージ画像+キャッチコピーのスライドでパッと事業内容がわかるシンプルなスライドと、詳細を読み込むことで理解が深まるスライドを分けると伝わりやすくなります。

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