無料名刺管理アプリ4選 安全で使いやすいおすすめと選び方を紹介
名刺管理アプリとは、集めた名刺をスキャンしてデータ化できるツールです。整理の手間が省ける、優れた検索機能で連絡したい人の情報をすぐに引き出せるなどのメリットがあります。この記事で安全で使いやすい無料の名刺管理アプリを4つご紹介し、アプリを選び方や有料版を使うべきケースも解説します。
名刺管理アプリとは、集めた名刺をスキャンしてデータ化できるツールです。整理の手間が省ける、優れた検索機能で連絡したい人の情報をすぐに引き出せるなどのメリットがあります。この記事で安全で使いやすい無料の名刺管理アプリを4つご紹介し、アプリを選び方や有料版を使うべきケースも解説します。
目次
無料で使えて人気の名刺管理アプリはたくさんありますが、機能性、操作性、安全性などから以下の4つがおすすめです。
名刺管理アプリ | Eight | Wantedly People | CAMCARD | myBridge |
---|---|---|---|---|
特徴 | SNSが充実。QRコード等によるオンライン名刺交換や、交換相手とのコミュニケーションがアプリ内で行える | 同時に10枚の名刺をデータ化。他サービスでは有料となっているcsv出力まで無料で利用できる点も魅力 | OCR(自動文字認識)による高速データ処理が特徴。17か国語に対応しており、海外の名刺登録も簡単 | LINEが提供する名刺情報管理アプリ。LINEトーク上での名刺共有などが可能。名刺データの出力機能も |
こんな会社におすすめ | 名刺交換を通じてビジネス機会を最大化したい | 名刺をcsvで出力し、自社DB等で管理したい | 海外顧客の名刺情報を簡単に管理したい | LINEと連携して名刺情報を活用したい |
価格(税込) | 無料 ※プレミアム版は月額480円 |
無料 | 無料 ※プレミアム版は月額8.49$ |
無料 |
法人向けプラン価格(税込) | 月額11,000円+ユーザー数×440円 | なし | STANDARD:1,700円×ユーザー数 PROFESSIONAL:2500円×ユーザー数 |
なし |
※特徴・価格は2021年7月28日時点の情報です。
テレビコマーシャルでおなじみの、Sansanが開発・提供しているEight。ユーザーシェアナンバーワンクラスの、日本を代表する名刺管理アプリです。
AIと人間の手入力により、正確なデータ入力を実現しているのが特徴。名刺情報の正確な登録を求める企業に特におすすめです。
オンライン名刺交換機能や、登録した名刺の近況情報を知らせる機能なども付いています。データはパソコンからのアクセスも可能です。
また、名刺をスマホのカメラで撮影して送るだけで登録でき、操作性も非常に優れています。
サービス名 | Eight |
開発元 | Sansan |
データ登録方法 | AI・人間による手入力 |
保存枚数 | 無制限 |
保存方法 | クラウド |
PCとの連携 | 可能 |
安全性 | 高 |
データのエクスポート | 有料版のみ可能 |
こんな会社におすすめ | 名刺交換を通じてビジネス機会を最大化したい |
有料版の有無と価格 | プレミアム版:月額480円 法人向けプラン:月額11,000円+ユーザー数×440円 |
ウォンテッドリーが開発・提供している無料名刺管理アプリです。
同時に10枚の名刺を即時にデータ化する、高速データ化が特徴です。名前や会社名に加え、過去の職歴や出身学校名などでも検索できる、優れた検索機能を有しています。
また、登録した名刺データと紐づいた情報の閲覧機能、名刺の貸し借り機能、近況を知らせる機能なども付いています。登録したデータはCSVへ出力可能です。
サービス名 | Wantedly People |
開発元 | ウォンテッドリー |
データ登録方法 | 自動読取入力 |
保存枚数 | 無制限 |
保存方式 | クラウド |
PCとの連携 | 可能 |
安全性 | 高 |
データのエクスポート | 可能 |
こんな会社におすすめ | 名刺をcsvで出力し、自社DB等で管理したい |
有料版の有無と価格 | なし |
INTSIG Information Corporation(イントシグ・インフォメーション・コーポレーション)が開発・提供している無料名刺管理アプリです。
「世界中最も利用者数の多い名刺管理ソリューション」であるとされ、全世界200カ国で2億人以上のユーザーが利用しています。
高精度の読取性能が売りで、連続スキャンで複数の名刺を同時に登録可能です。名刺交換機能、情報編集、情報共有機能なども利用できます。
個人版(パーソナル版)は無料ですが、法人版(ビジネス版)は有料です。また、個人版の有料版もあります。
サービス名 | CAMCARD |
開発元 | INTSIG Information Corporation |
データ登録方法 | 自動読み取り入力 |
保存枚数 | 200枚まで。有料版は無制限 |
保存方式 | クラウド |
PCとの連携 | 可能 |
安全性 | 高 |
データのエクスポート | 可能 |
こんな会社におすすめ | 海外顧客の名刺情報を簡単に管理したい |
有料版の有無と価格 | プレミアム版:月額8.49$ (法人向け)STANDARD:1,700円×ユーザー数 (法人向け)PROFESSIONAL:2500円×ユーザー数 |
LINEが開発・提供している無料名刺管理アプリです。LINEとの提携が可能で、LINEユーザーに特におすすめです。
Eightと同様、AIと人の手作業でデータを入力していて、正確な情報入力を実現しています。社内のメンバーと名刺情報を共有し、共同で管理もできます。
また、Google連絡帳との連携や、CSVでの出力も可能です。スマートフォンの着信時に名刺情報を表示する便利な機能も付いています。
サービス名 | myBridge |
開発元 | LINE |
データ登録方法 | AI・人間による手入力 |
保存枚数 | 無制限 |
保存方式 | クラウド |
PCとの連携 | 可能 |
安全性 | 高 |
データのエクスポート | 可能 |
こんな会社におすすめ | LINEと連携して名刺情報を活用したい |
有料版の有無と価格 | なし |
無料の名刺管理アプリを選ぶポイントは、次の6つです。
順に詳しく解説します。
無料名刺管理アプリを選ぶときの第一のポイントは操作性です。
これまで名刺管理アプリを使ったことがない社員が、初めて使うなどのときは、可能な限り視覚的に操作でき、検索などが簡単にできるものを選ぶべきでしょう。
初めて導入するケースでは、あまり余計な機能が付いていない方がいいかも知れません。
多くの無料名刺管理アプリは、保存枚数が無制限になっています。しかし、一部の無料名刺管理アプリでは、保存枚数に制限が設けられているので導入する前に確認しておきましょう。
無料名刺管理アプリのデータ登録方法は、AIと人間による手入力と、OCR(Optical Character Recognition/Reader:光学文字認識)による自動読取入力とに二分されます。
AIと人間による手入力は、OCRによる自動読取入力よりもデータ入力精度が高いですが、時間がかかるというデメリットがあります。
一方のOCRによる自動読取入力は、データ入力精度にばらつきがある点に注意が必要です。精度が低いとかえって手間が増えてしまうため、一度試しに使ってみて、できるだけ精度の高いものを選ぶようにしましょう。
一部の無料名刺管理アプリでは、CSVファイル出力などのデータのエクスポートができません。集めた名刺のデータからDMリストを作りたいといったケースでは、注意する必要があります。
無料名刺管理アプリの中には、LINE、Google、Salesforceといった外部のアプリケーションと連携できるものがあります。
例えば現在Salesforceを使っていて、名刺管理アプリと連携させたいといった場合、選択肢はおのずと限られてくるでしょう。
一口に無料名刺管理アプリと言っても、セキュリティレベルにはばらつきがあります。
名刺管理アプリでは個人情報を扱うので、データの暗号化、プライバシーマーク取得の有無、事故などを含めたこれまでの実績などをしっかりとチェックしましょう。
なお、多くの名刺管理アプリは無料で利用できますが、それでも有料版を選ぶべきケースもあります。例えば以下のようなケースでは、有料版の導入を検討しましょう。
多くの無料名刺管理アプリでは、個人レベルでの使用を想定しています。
社員全員の名刺データを一元管理したいときは、有料版を選んだ方がいいでしょう。
例えば、Eightの法人プレミアムアカウントでは、個人の名刺データを社内で共有し、検索・閲覧できます。また、DMリストのダウンロードなども可能です。
社内システムやアプリケーションと連携したいときも、有料版を選ぶことになるでしょう。
一部の名刺管理アプリはCRM(顧客管理システム)などとの連携が可能ですが、多くは運用費用などが有料となっています。
企業の中には、名刺管理をエクセルで行いたいという企業もあるでしょう。
特に比較的規模が小さい企業では、馴染みのあるエクセルの方が導入しやすく、簡単に情報共有ができるからいいのでは、と考えているかもしれません。
しかし、筆者は名刺管理をエクセルで行うことをあまりおすすめしていません。
名刺管理アプリの多くは名前、会社名、担当部署などで検索ができ、アプリによっては出身母校や前職で探すことができるものもありますが、エクセルはそうした検索機能が弱いからです。
また、エクセルは比較的簡単にファイルをコピーペーストできてしまうなど、セキュリティ面でも不安があります。
一方の名刺管理アプリの中には、データの取扱いを暗号化して行うなど、高いセキュリティを有しているものが少なくありません。また、バックアップもしてくれるので、データを失う可能性もまずありません。
よって、これから名刺管理を行うという企業に対しては、名刺管理アプリの導入を強くおすすめします。
どんなアプリでもそうですが、名刺管理アプリにも目的や程度に応じた最適なものが存在します。
名刺管理を行えば顧客との関係性を強化でき、コミュニケーションをより密にして売上につなげることが可能です。
ライバル企業と差別化するためにも、「登録した名刺データをCSVへ出力したい」「複数人と名刺情報を共有したい」など、名刺管理アプリを導入する目的を明確にし、その上で最適なものを選ぶようにしてください。
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