大江 紀貴

おおえ・のりたか 大同生命 共創戦略部長。
キャンプ、釣り、音楽などさまざまな趣味を楽しむ。

藤田 圭一

ふじた・けいいち 大同生命 共創戦略部 共創戦略課長。
英語スクールや速読講座など、自己研鑽に励む。趣味は日本語HIPHOP。

酒井 里佳

さかい・りか 大同生命 共創戦略部 共創戦略課係長。
趣味はスーパー銭湯めぐり。

中小企業に「サステナビリティ経営」が必要な理由

 企業には「経済的価値」と「社会的価値」の2つの側面があります。企業が活動していくうえで「経済的価値」の重要性は明らかですが、社会からの信頼、すなわち「社会的価値」も、企業の持続的発展に必要不可欠なものです。

 中小企業のサステナビリティ経営の実践を支援するプログラム「ダイドウ・サステナビリティ・イニシアティブ」を企画・推進する大同生命共創戦略部長の大江紀貴さんは、企業における社会的価値の重要性について、こう話します。

大同生命 共創戦略部長の大江紀貴さん

 「例えば、事業活動によって、環境を汚染したり、地域住民に迷惑をかけたりすると、その企業に対する不買運動が起きたり、その地域での事業継続が困難になりますよね。

 2030年までの達成を目指す『SDGs(持続可能な開発目標)』が国連で採択された2015年以降、環境や社会に対する意識が世界的に拡がり、企業に求められる水準も年々高まっています。今や、消費者のみならず、従業員、投資家、取引先など、企業を取り巻くあらゆるステークホルダーから『社会的価値を意識した経営』が強く求められています」

 それゆえに、大企業のみならず、中小企業でも、環境・社会などに配慮することで、事業を持続的に発展させていく「サステナビリティ経営」が重要になってきています。

 「大げさかもしれませんが、サステナビリティ経営に取り組めていないと、ここ数年の間に事業が継続できなくなる可能性もあります。“いずれやろう”ではなく、“今すぐに始める”といったスピード感が求められています」

サステナビリティ経営を「やらないリスク」

 では、サステナビリティ経営に取り組まなかった場合、企業にとって具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか。大同生命共創戦略課長の藤田圭一さんが、解説してくれました。

 「まずは、消費者・取引先から選ばれなくなる可能性があります。SDGsへの関心が高まりつつある今、『サステナブルな製品以外は買わない・使わない・契約しない』という方が増えつつあります。そうした商品を提供できない企業は、市場で淘汰されていくかもしれません。

大同生命 共創戦略課長の藤田圭一さん

 特に、若い世代でサステナビリティに対する関心が高まっています。この先10年、20年経って、そうした若い層がメインの顧客や取引先となったときのことを考えると、それまでサステナビリティ経営に取り組んできた企業とそうではない企業とでは、大きな差が生まれるのではないでしょうか」

サステナビリティ経営を「やるメリット」

 一方で、サステナビリティ経営に取り組んだ場合、企業にはどのような「メリット」があるのでしょうか。藤田さんはこう説明します。

 「まずは、顧客・取引先との関係強化です。先ほど申し上げたリスクの裏返しですが、『サステナブルな製品だから買う・使う・契約する』と応援をしてくれる方が増えると考えられます。また、企業がサプライチェーン全体をサステナブルに留意したものへと変換する場合は、優先的にサステナビリティ経営に取り組んでいる企業が選ばれる対象になります。

 2つ目は、コスト削減です。初期投資に費用がかかる場合もありますが、節水や省エネ設備に投資することで、環境にやさしくなり、かつ、長期的な視点ではコスト削減にもつながる。“一石二鳥”だと思います。

 また、テクノロジーの進展により、従来に比べ多くの高度な技術を気軽に利用できるようになったことも、サステナビリティ経営の後押しとなるのではないでしょうか。そうした技術をいかに早く知り、取り入れることができるかが大切になってくると思います」

 大同生命共創戦略課係長の酒井里佳さんは、こう話します。

 「昨年まで営業を担当しており、中小企業の経営者に直接お話をお伺いする機会がたくさんありました。特にこのコロナ禍もあって、足元のことで精一杯とおっしゃる経営者も多数おられます。社会的価値と同時に、経済的価値を高められるような取組みが重要になるでしょう」

大同生命 共創戦略課係長の酒井里佳さん

 そこで、大同生命では、中小企業のサステナビリティ経営の実践を支援する「ダイドウ・サステナビリティ・イニシアティブ」を立ち上げました。このプログラムでは、大同生命が、世界トップレベルのアクセラレーター・ベンチャーキャピタルである“Plug and Play”の日本拠点“Plug and Play Japan”と協働して行います。

 大江さんはプログラムの内容と意義について、こう説明します。

 「当社とPlug and Play Japanのネットワークを活かして、サステナビリティ経営に興味がある中小企業経営者の方々を対象に、サステナビリティ経営を実践している企業の事例を共有したり、技術活用が見込めるスタートアップ企業をご紹介したり、さまざまな面でサポートをさせていただきます。

 1年間のプログラムを通じて、実際にサステナビリティ経営に向けた一歩を踏み出された企業を発表・表彰する場も設ける予定です。参加された企業にとって有意義、かつ、良いPRの場になると考えています」

これまで、11月4日と12月16日にイベントを開催し、多くの企業に参加いただきま
した。
次回は、1月27日(木)に「中小企業のSDGsの取組事例・PR事例」や「大企業
がサプライヤーに求めること」を紹介するオンラインセミナーを開催します。
これを機に、まずはサステナビリティ経営への第一歩を踏み出されてはいかがで
しょう。

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