原油高で中小企業の資金繰りを支援 経産省が3つの対策発表
毎週のように原油価格の上昇が続くなか、経済産業省は2021年11月、中小企業・小規模事業者への資金繰り支援策として、日本政策金融公庫などの融資要件を緩和し、各経済団体で特別相談窓口を開くなど3つの支援を明らかにしました。
毎週のように原油価格の上昇が続くなか、経済産業省は2021年11月、中小企業・小規模事業者への資金繰り支援策として、日本政策金融公庫などの融資要件を緩和し、各経済団体で特別相談窓口を開くなど3つの支援を明らかにしました。
日本エネルギー経済研究所石油情報センターによると、2021年10月25日時点の全国平均のレギュラーガソリンの店頭価格が1リットルあたり167.3円となり、前週よりも2.7円高くなり、2014年10月以来約7年ぶりの高値です。
原油価格が上昇しているのは、おもに4つの理由が挙げられます。
こうした原油価格の上昇に対し、経産省は中小企業などへの3つの支援を明らかにしました。
全国各地で「原油価格上昇に関する特別相談窓口」を設け、原油価格上昇で資金繰りに困っている事業者の相談を受け付けます。
参加団体は次の通りです。
窓口一覧の連絡先は、経産省の資料(PDF形式:359KB)へ。
日本政策金融公庫などが実施するセーフティネット貸付の要件を緩和されます。
売り上げの減少などの数値要件を満たさなくても、原油高で資金繰りに著しい支障をきたしている、またはきたすおそれがある事業者が支援対象になります。
ほかの貸付要件は次の通りです。
経産省は、約1400団体に対して、原油高による適正な価格転嫁などを要請する経済産業大臣名の文書を出します。
また、親事業者による一方的な価格設定などの買いたたきや減額など違反行為が認められた場合、下請代金支払遅延等防止法に基づき、厳正に対処すると発表しました。
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