目次

  1. スキーひと筋の学生時代
  2. 「路頭に迷いかねない」経営危機
  3. 「待ちの姿勢」からの転換
  4. 強みの乾燥技術を引き継ぐ
  5. 「理念の明文化」に着手
  6. 試行錯誤を繰り返した新規事業
  7. 経営者仲間と生んだ燻製チップ
  8. 挑戦の疑似体験がコラボに

 カネモクは枕木の製材工場として1954年に創業し、80年代からは生活用の木工品に移行しました。現在10人ほどの従業員と事業を営んでいます。

 原木の丸太の仕入れや製材、板の乾燥、製品を規格サイズに切る「木取り」といった全工程を自社で担えるため、幅広いニーズへの対応が可能です。

 全国の家具メーカー、木工職人からのオーダーに応え、テーブルや椅子、積み木のおもちゃなど様々な商品に板を卸しています。

 森本さんは小さい頃から木に囲まれ、夏休みには家業の工場に遊びに行ったり、下草刈りなどを手伝ったりしていました。

 長男としていずれ家業を継ぐだろうと感じながらも、先代の父・敏さんからはいつも「好きなことをやれよ」と言われました。

 森本さんは小学校1年生から始めたスキーにのめり込んで、強豪校の岐阜第一高校に進学。スポーツ推薦で中央大学に入学し、スキーひと筋の学生生活を送りました。

(続きは会員登録で読めます)

ツギノジダイに会員登録をすると、記事全文をお読みいただけます。
おすすめ記事をまとめたメールマガジンも受信できます。