21年前の2001年7月27日、東京ディズニーリゾート(TDR)の各施設を結ぶ環状モノレール「ディズニーリゾートライン」が開業しました。

開業を翌年に控え、ディズニーリゾートラインの試運転が始まったことを伝える2000年10月25日付朝日新聞朝刊(東京本社版)

TDRを運営するオリエンタルランドがモノレール建設を発表したのは1997年2月25日。

翌日付の朝日新聞朝刊(東京本社版)によると、「東京ディズニーシー(TDS)開業に合わせ2001年中完成をめざす」とあります。

 

2000年には商業施設「イクスピアリ」と直営ホテルの「アンバサダーホテル」がオープン。

2001年秋にはTDSが開業することを踏まえ、加賀見俊雄社長(当時)は2000年8月の朝日新聞のインタビューで「これで千葉県浦安市に所有する210ヘクタールの土地を使い切ることになり、東京ディズニーリゾートが完成します。外周5キロに343億円を投じてモノレールを設置し、年間2500万人の入場を期待しています」と述べています。

オリエンタルランドの加賀見俊夫社長(当時)のインタビュー記事=2000年8月19日付朝日新聞夕刊(東京本社版)

ディズニーリゾートラインは当初の発表通り2001年に開業。

前年秋に朝日新聞に載った「試運転開始」の記事によると、路線はJR舞浜駅に隣接する「イクスピアリ」内を起点とし、「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」など4駅を約12分で結びます。

6両編成、定員537人で、窓枠やつり革にミッキーマウスの顔の形をかたどったのが特徴です。

 

乗客のほとんどはTDRのお客さんですが、東京観光のついでに乗っていく人も少なくないそうです。

車窓からは舞台待ちのキャラクターや、駐車場にコーンを並べたアートを見られることがあるといいます。

開業後初めて投入された新型車両。スーツケースやベビーカーの置き場も設けた=2020年、朝日新聞社

コロナ禍による休園を挟み、約4カ月ぶりに営業を再開した2020年7月には新型車両の運行を開始。

2020年7月8日付朝日新聞朝刊(東京本社版)によると、車内のつり革に3段階の高さを設け、子どもでもつかまりやすくしたほか、ミッキーマウスの顔の形の窓を1割ほど広くしました。

2023年度末までに5編成全てを新型に入れ替えるそうです。

 

(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年7月27日に公開した記事を転載しました)