【7月19日は何の日】22年前、二千円札の発行が始まる
「実は10年前のきょう…」「きょうはこんな日なんですけど…」。取引先との雑談や、プレゼンの冒頭、社内の朝礼など、日々のビジネスシーンでのちょっとした会話のきっかけになる話題の“タネ”を紹介します。
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22年前の2000年7月19日、二千円札の発行が始まりました。
新額面紙幣の発行は、1958年に出た聖徳太子の一万円札以来、42年ぶりでした。
7月19日午前には、約1億枚の二千円札が全国34か所ある日本銀行本支店から市中の金融機関に配布されました。
二千円札は政府がミレニアム(千年紀)事業のひとつとして発行を決めました。
紙幣の表には2000年サミット(主要国首脳会議)の開催地だった沖縄の守礼門が、裏には源氏物語絵巻の一部や、源氏物語作者の紫式部の肖像画が描かれました。
二千円札は、当時の森喜朗首相から九州・沖縄サミットに参加する各国首脳にも贈られました。
当時の朝日新聞では、二千円札の発行を記念した商品が売られたり、「2000」にちなんだセールが開かれる予定であったりしたことを伝えています。
「2000」という数字に当て込んだセールを企画するのが、近鉄百貨店。大阪市阿倍野区の阿倍野本店では、20日から26日にかけて税込み2000円均一セールを実施する。天王寺区の上本町店でも、税込み2000円の福袋を2000個売る。同百貨店広報部は「銀行側と交渉中ですが、二千円札を大量に調達して、お釣りにしたい」という。
朝日新聞大阪本社発行の2000年7月18日付朝刊
発行から22年。
現在では首都圏で二千円札を見ることは多くありません。
日本銀行の資料によると、2021年6月時点で、全国で発行されている二千円札は約9600万枚。
発行枚数のピークだった2004年の約5億1300万枚と比べると5分の1以下に減りました。
さらに昨今はキャッシュレス化が進み、ますます二千円札の出番が減っているかもしれません。
一方で、二千円札に描かれた守礼門がある沖縄県内の二千円札の発行は年々増えており、2000年当時は約200万枚でしたが、2021年6月時点で約722万枚になっています。
(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年7月19日に公開した記事を転載しました)
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