【6月14日は何の日】14年前、東京メトロ副都心線が全線開通
「実は10年前のきょう…」「きょうはこんな日なんですけど…」。取引先との雑談や、プレゼンの冒頭、社内の朝礼など、日々のビジネスシーンでのちょっとした会話のきっかけになる話題の“タネ”を紹介します。
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14年前の2008年6月14日、東京メトロ副都心線の池袋―渋谷間が開業し、全線開通しました。
当時の朝日新聞では、「東京メトロ副都心線が開通」の見出しとともに、夕刊1面で伝えています。
池袋―新宿―渋谷の3大繁華街を結ぶ東京メトロ副都心線が14日、開業した。和光市―渋谷間の20・2キロを結ぶ。東京メトロの地下区間として初めて急行が導入され、主に「明治通り」の地下を走る池袋―渋谷間の8・9キロは並走する形のJR山手線より約4分短く、湘南新宿ラインや埼京線とほぼ同じ11分で結ぶ。
2008年6月14日付朝日新聞夕刊1面(東京本社版)
副都心線の開業によって、沿線の繁華街にはビジネスチャンスが生まれました。
一方、当時の朝日新聞では、「副都心線が開業すると、1日あたり9万5千人が池袋を『素通り』する――。池袋を抱える豊島区はこんな『マイナス試算』をした」と伝えています。
新宿と渋谷に集中し、池袋は通過されるのではないかーー。
当時、そう危惧されていたといいます。
その後、2013年3月16日から、東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転が始まると、東横線の始発駅として発展してきた渋谷駅の「素通り」を心配する声もありました。
当時の朝日新聞では、「08年の副都心線開通時、池袋でも新宿・渋谷への『素通り』が懸念された。だが、池袋西口商店街連合会の三宅満会長は『心配していたほど人の落ち込みはなかった』と振り返る」と伝えています。
埼玉方面と横浜方面がつながり、「都心に近いベッドタウン」として埼玉県和光市などの近郊の都市の人気が高まりました。
新型コロナの感染拡大でテレワークが広がり、通勤そのものが減った人も多いかもしれません。
首都圏をぐっと近づけた副都心線が、これからどのように活用されていくのか、ライフスタイルの変化とともに考えていきたいですね。
(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年6月14日に公開した記事を転載しました)
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