ディスクユニオン、オンラインショップから70万件の顧客情報が漏洩
杉本崇
(最終更新:)
首都圏などで音楽CD・レコードチェーン店を展開する「ディスクユニオン」は2022年8月10日、公式サイト上で、オンラインショップに登録している顧客の個人情報約70.1万件が流出している事実を確認したと発表しました。「登録されたEメールアドレス・パスワードと同様の組み合わせで登録されているWEBサービスなどにつきましては、第三者が容易に推測できないパスワードへの変更をお願いいたします」と呼びかけています。9月6日にオンラインショップを再開しました。
ディスクユニオンとは
公式サイトによると、ディスクユニオンは1941年創業。首都圏のほか、近畿圏や中京圏も含めて全国で50店舗以上展開しています。
ディスクユニオンから流出したとみられる個人情報
ディスクユニオンから流出したと個人情報は次の通りです。ディスクユニオンのオンラインショップ「diskunion.net」と「audiounion.jp」に登録した利用者の氏名、住所、電話/FAX番号、Eメールアドレス、ログインパスワード、会員番号。
オンラインショップにおける決済は全て外部委託しているため、クレジットカード情報の漏えい可能性はないと説明しています。購入履歴については外部への漏えいが確認されていないと説明しています。
該当する顧客には6月29日以降、メールで案内する予定です。オンラインショップは再発防止対策の実施が完了し、安全が確認するまで停止する予定です。
個人情報漏洩発覚までの経緯
ディスクユニオンが公表している発覚から公表までの経緯は次の通りです。
- 6月24日:第三者からの情報提供により、社内調査を実施したところオンラインショップに登録された顧客の個人情報が漏えいしている可能性があることを確認。オンラインショップを停止
- 6月25日:午前に社内緊急対策チームを発足。外部調査機関への依頼を実施
- 6月27日:個人情報保護委員会へ報告
- 6月28日:所轄警察へ被害報告
ツギノジダイ編集部の取材では、登録していたメールアドレスに不審なメールが大量に届いている利用者もいます。ほかのサービスをパスワードを共通にしている場合は早めに変更しましょう。
原因はサーバーの脆弱性
情報漏洩の原因について、オンラインショップの関連サーバー1台に脆弱性があり、悪意ある第三者が不正アクセスできる状況だったと説明しています。このサーバーについては、すでにアクセスを遮断したといいます。
オンラインショップ再開
ディスクユニオンは9月6日、オンラインショップ再開を公表しました。情報漏えいの原因となったサーバーはアクセスを遮断しており、「セキュリティが確保された状態で管理している」と説明しています。
問い合わせ先
問い合わせ先はディスクユニオンの公式サイト内に記載されています。二次被害を遭った可能性がある場合は警察または消費生活センターに相談するよう求めています。
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この記事を書いた人
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杉本崇
ツギノジダイ編集長
1980年、大阪府東大阪市生まれ。2004年朝日新聞社に記者として入社。医療や災害、科学技術・AI、環境分野、エネルギーを中心に取材。町工場の工場長を父に持ち、ライフワークとして数々の中小企業も取材を続けてきた。
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