目次

  1. 高校生で家業を継ぐ意識に
  2. 国内外で学んだ経理や接客
  3. アイデアを出しやすくする手法
  4. 「牛をそばに置きなさい」
  5. 新牛舎建設で従業員に成功体験を
  6. 牛にストレスをかけない工夫
  7. マネジメント層を採用
  8. 牧場のキッチンカーが話題に
  9. 乳製品の輸出も視野に
  10. 迷うなら「やった方がいい」

 秋葉牧場HDは約30ヘクタールの牧場と従業員300人(パート・アルバイト含む)を抱え、観光牧場や酪農などを合わせて年商20億円の規模です。

 「秋葉牧場」は秋葉さんの祖先が1887年に東京都江東区で創業し、その後、千葉県八千代市に移転。1976年から同県成田市で酪農を営むようになりました。

 秋葉さんは牧場内にある実家で育ちました。創業100周年を迎えた1987年に観光牧場をオープンし、観光客が山のようにやってきました。

成田ゆめ牧場は千葉県内でも人気の観光地です

 秋葉さんは物心ついたときから牛が身近にいたため、「なんでうちの牛を見にたくさんの人が来るんだろう」と疑問に思っていたといいます。

 しかし、高校生の時に家業の長い歴史を知ると「4代、5代と続く会社はなかなかない。ここで終わらせたら先祖に申し訳ない」と感じるようになりました。

 そのころ4代目だった祖父と祖母を相次いで亡くしました。秋葉さんは「命は有限だ」と感じ、後を継ぐことを現実的に考えるようになります。

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