目次

  1. 家業の継承に迷いなく
  2. 父が修業先メーカーに頼んだこと
  3. 中国産の台頭で売り上げが下降
  4. インソールが柳川ブランドに
  5. 転機になった出会い
  6. ネット戦略で「世間」へ
  7. 取引先開拓で生まれた新商品
  8. 業界一丸で「福岡花ござ」を推進

 どんこ舟の川下りで有名な柳川市にある松正は、い草を原料にした織物を製造しています。古くから農業のかたわら、い草を生産し、1947年に松永さんの曽祖父がい草製品の製造業として創業しました。

 看板商品の「花ござ」は、い草に染色を施し、鮮やかな文様を付けた織物になります。敷物や畳のほか、靴のインソールなどとしても商品化されています。

 従業員は約10人。およそ200の商品アイテムをそろえ、日本一の生産量を誇ります。

色鮮やかな花ござラグ。純国産のい草を使用しています(松正提供)

 い草織物の製造は分業で成り立っており、松正も当初は織元でした。もっぱらメーカーからの受注で生産し、ロール状で納品していました。

 変化があったのは松永さんが小学生の時です。先代の父が寺で使用されるお坊さん用の座布団をメーカーと共同開発して大ヒット。座布団の製造を担うようになったことで大きな工場が建ち、事業化していきました。

 忙しくも楽しそうに働く両親の姿を見て育った松永さん。家業を選ぶことに迷いはなく、「両親のようにやりたいことをやって豊かな生活が送れるなら、自分もやりたいと思えた」と話します。

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