目次

  1. 海外展開・酒蔵ツーリズム補助⾦とは
  2. 対象となる取り組みの例
  3. 海外展開・酒蔵ツーリズム補助⾦の補助率・補助上限
  4. 公募スケジュール

 海外展開・酒蔵ツーリズム補助⾦(⽇本産酒類海外展開⽀援事業費補助⾦)とは、⽇本産酒類の輸出拡⼤のためのブランド化や、酒蔵やワイナリー、ブルワリーなどを巡って楽しむことのできる周遊・滞在型観光「酒蔵ツーリズム」の推進を後押しする補助金です。

 2022年度第2次補正予算で、7億円が計上されました。ポイントは次の3点です。

  1. 酒類事業者による海外販路拡大や、商品等の高付加価値化の取組を支援する
  2. 酒類事業者による酒蔵自体の観光化や、地域における酒蔵ツーリズムプラン策定の取組を支援する
  3. リソース不足に対応するため上記取組について、複数(3者以上)の酒類事業者が集まって推進することを支援する

 対象となるのは輸出拡大については次のような取り組みです。

  • 海外ニーズを踏まえ、強みを活かした海外展開をするための現地調査及びブランド戦略の構築
  • 海外の嗜好に即した新商品開発、新規ブランドの⽴上げ、そのための調査研究
  • 海外において新規に製品を取り扱う事業者の開拓や新たな販売⼿法の試⾏
  • 海外の有名レストラン等の協⼒による認知度向上に向けた情報発信
  • 地理的表⽰(GI)やテロワール等を海外向けのブランド化に活⽤する取り組み
  • 農商⼯連携や異業種連携等により、新たな価値創造を目指す取り組み

 酒蔵ツーリズムでは次のような取り組みを想定しています。

  • 酒蔵自体が観光化の取組を⾏うことによる、観光客の受け⼊れ整備や消費拡⼤につながる取り組み
  • 観光客が、酒蔵等で⾼付加価値な体験(酒造りや宿泊等)ができる受け⼊れ環境整備に向けた取り組み
  • 地域で酒蔵ツーリズムを実施することにより、地域連携の機運醸成や、酒類を含む地域の価値創造につながる取り組み
  • ガイド育成や他の観光資源の組合せによる滞在時間の拡⼤や宿泊を通じ、消費拡⼤を促す商品開発

 酒類事業者(製造業者、卸売業者、小売業者)または酒類事業者を1者以上含むグループが補助対象者で、謝金、通訳・翻訳費、資料購入費、展示会等出展費などが補助対象です。

 補助率は、対象経費の1/2で、1件あたりの上限は1000万円で下限は50万円です。ただし、複数の酒類事業者が集まって取り組みを推進する場合の上限額は、1200万円(3者)、1300万円(4者)、1400万円(5者)、1500万円(6者以上)となります。

 国税庁の公式サイトで公表された公募スケジュールは以下の通りです。

公募開始:2023年1月16日
第一次締切:2月28日(最終締切は4月28日)
採択者決定:4月上旬
事業開始:4月下旬ごろ
事業期限:2024年2月29日