目次

  1. 「まさに昭和の中小企業」
  2. 鉄道車両の事業領域を拡大
  3. きっかけは障がい者サッカー
  4. 一人で支援事業を立ち上げ
  5. 「特別な配慮は不要」と言う理由
  6. 「ユニバーサル野球」を事業化
  7. 障がい者支援がもたらす変化

 堀江車輌電装は1968年の創業以来、鉄道車両の整備を主力にしています。祖父、伯父、父と3代続いた家業を継いだ堀江さんが、14年に立ち上げたのが障がい者支援事業「トライアングル」でした。

 「鉄道車両整備の会社が、障がい者支援?」。誰もが持つ疑問に堀江さんは破顔一笑、こう答えます。

 「障がい者が活躍できる場があることを発信したい」。4代目が目指すのは新しい時代の中小企業のありようです。

 同社は堀江さんの祖父・武氏が創業しました。もともと建築設計事務所を営んでいましたが、鉄道会社からの依頼で車両整備を引き受け、会社を設立しました。

 鉄道車両の整備や改造、点検、電装工事などで高い技術を持ち、西武鉄道や東急電鉄などとの仕事に携わってきました。従業員数は65人(2023年2月現在)で、埼玉県日高市と横浜市に作業所を構えます。

堀江車輌電装は鉄道車両の整備などを担います

 堀江さんは高校までサッカーに打ち込んでいましたが、部活引退後は目標を見失い、様々なアルバイトをしていたといいます。

(続きは会員登録で読めます)

ツギノジダイに会員登録をすると、記事全文をお読みいただけます。
おすすめ記事をまとめたメールマガジンも受信できます。