パソコンのスリープ解除方法は? 解除できないときの原因と対処法
杉本崇
(最終更新:)
Microsoftによると、スリープとは、パソコンの電源を切らずに作業内容をメモリに保存するパソコンの省電力機能のことを指します。スリープの解除方法は、電源ボタンを押すか、キーボードやマウスを操作するだけなのですが、スリープ状態が解除できないトラブルが起こったときに備えて、Windows11を例に原因と対処法を紹介します。また、スリープ時にパソコンが勝手に起動しないようにするには「スリープ解除タイマーの許可」が有効になっていないかを確認してください。
スリープとは スリープ設定はコントロールパネルから
スリープとは、パソコンの電源を切らずに作業内容をメモリに保存するパソコンの省電力機能のことを指します。
Windowsの場合、スリープ状態になるまでの時間や、スリープ状態にならないようにする設定はコントロールパネルから設定できます。
- Windows11ならタスクバーの「検索」から「コントロールパネル」と入力
- 「電源オプション」から「コンピューターがスリープ状態になる時間を変更」をクリック
このほか、Microsoftのサポートページによると、「電源オプション」からカバーを閉じるか電源ボタンを押すとスリープ状態になるようにPCを設定することもできます。
スリープ解除ができない・復帰できない原因
パソコンが正常に動作していれば、スリープは電源ボタンを押すか、キーボードやマウスを操作するだけで解除できるのですが、解除できない場合は何かしらの問題が起きている可能性があります。
Lenovoの公式サイトによると、以下の原因が考えられます。
- 音楽や動画など複数起動しているアプリの影響
- 外付けハードディスク、プリンターなど周辺機器の影響
- ドライバの不具合
- BIOSの設定の影響
- パソコンに不要な電気が帯電している
スリープ解除できない場合の対処法と注意点
スリープ解除できない場合、電源ボタンを長押しすれば強制終了できますが、頻繁にしないように注意しましょう。
スリープ解除できない場合は以下のような対処方法があります。
- アプリや音楽・動画の再生を停止する(スリープ前に停止しておく)
- 周辺機器を外す(スリープ前になるべく外しておく)
- プログラムを更新する
- BIOSを初期化する(事前に取り扱い説明書などで確認してください)
- 放電する(事前に取り扱い説明書などで確認してください)
スリープしないように設定を解除する方法
逆にスリープにならないよう設定を解除する方法も紹介します。Microsoftの公式サイトによると、Windows11では、次の操作をしてください。
電源とスリープの設定を調整するには、[スタート]>[設定] >[システム]>[電源とバッテリ]>[画面とスリープ] を選択してください。
[スリープ]を操作することで、デバイスを使用していないときにスリープ状態になる前にデバイスを待機する時間を選択できます。スリープしないようにするには[なし]を選んでください。
スリープ状態から勝手に起動させないためには?
このほか、Windows Updateなどで、スリープ状態からパソコンが勝手に起動する場合があります。勝手に起動しないようにするには「スリープ解除タイマーの許可」が有効になっていないか確認してください。
[コントロールパネル]>[電源オプション]>[プラン設定の変更]>[詳細な電源設定の変更]へと進み、[電源オプション]の詳細設定のダイアログを開いてください。
[スリープ]>[スリープ解除タイマーの許可]のアイコンをクリックし、[バッテリ駆動][電源に接続]ボックスからそれぞれ[無効]をクリックします。
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この記事を書いた人
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杉本崇
ツギノジダイ編集長
1980年、大阪府東大阪市生まれ。2004年朝日新聞社に記者として入社。医療や災害、科学技術・AI、環境分野、エネルギーを中心に取材。町工場の工場長を父に持ち、ライフワークとして数々の中小企業も取材を続けてきた。
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