日本の南岸を通る低気圧により関東甲信地方を中心に降った雪について、気象庁は2024年2月6日「大雪の峠は越えましたが、６日は気圧の谷や寒気の影響を受ける見込みで、引き続き雪や雨の降る所があるでしょう」として引き続き警戒を呼び掛けています。羽田空港発着の飛行機など交通網への影響も残っていますが、高速道路の通行止めは徐々に解除が始まっています。JR東日本も「中央本線と青梅線（青梅～奥多摩）で始発列車から午前中の運転を見合わせるほか、一部の線区で列車の遅延や運休等が見込まれます」と説明しています。
警報級の大雪のおそれはなくなりましたが、気象庁によると、6日も昼前まで引き続き注意が必要だといいます。
関東甲信地方では、警報級の大雪のおそれはなくなりましたが、引き続き６日昼前にかけて、積雪や路面の凍結による交通障害に注意してください。また、架線や電線、樹木への着雪に注意してください。なだれにも注意してください。
気象庁の公式サイト
6日6時から7日6時までに予想される24時間降雪量は、多い所で以下の通りです。
関東地方北部の山地：5cm
関東地方北部の平地：3cm
箱根から多摩地方や秩父地方にかけて：5cm
関東地方南部の平地：1cm
甲信地方：10cm
JR東日本の公式サイトでは、「首都圏における降雪の影響により 、２月６日は、始発列車から中央本線をはじめとした首都圏の各線区で列車の大幅な遅延や行先変更、運休、運転見合わせ等が発生する可能性があります」と注意を呼び掛けています。
JR中央線では、5日の降雪の影響で、高尾～富士見駅間の上下線で運転を見合わせています。昼頃からの運転再開を予定しています。
JR横浜線でも5日の降雪の影響で、8時ごろまで町田～八王子駅間の上下線で運転を見合わせていました。
5日夜に倒木で一部運休のあった西武鉄道は6日朝「池袋線·西武有楽町線·豊島線·西武秩父線は、4時49分頃、武蔵横手~東吾野駅間での倒木の影響により、遅れと運休がでています。振替輸送は、JR・東京メトロ・都営地下鉄・東武鉄道・多摩モノレール・秩父鉄道(一部路線を除く)で行っています」と説明しています。
そのほか、利用前には、鉄道各社の運行情報を確認してください。
日本道路交通情報センターなどによると、雪の影響で東名、新東名、中央道など関東地方を中心に5日深夜まで通行止めが続いていますが、徐々に解除され始めています。
NEXCO中日本は2月6日時点の通行止め箇所の解除見通しを公表しました。
| 道路名 | 区間 | 解除見通し |
|---|---|---|
| 北陸道（上下） | 金沢森本IC～小矢部IC | 2月5日夜解除 |
| 中央道（上下） | 飯田山本IC～中津川IC | 2月5日夜解除 |
| 東名（下） | 沼津IC～清水JCT | 2月6日0時解除 |
| 新東名（下） | 長泉沼津IC～新清水JCT | |
| 西湘バイパス（上下） | 西湘二宮IC～箱根口IC・石橋 | 2月6日0時15分解除 |
| 東名（上下） | 厚木IC～沼津IC | 2月6日6時解除 |
| 東名（上） | 清水JCT～沼津IC | |
| 新東名（下） | 新御殿場IC～御殿場JCT | |
| 新東名（上下） | 御殿場JCT～長泉沼津IC | |
| 新東名（上） | 新清水JCT～長泉沼津IC | |
| 小田原厚木道路（上） | 小田原西IC～厚木西IC | 2月6日6時20分解除 |
| 小田原厚木道路（下） | 厚木IC～小田原西IC | |
| 中央道（上下） | 大月JCT～河口湖IC | 2月6日朝見通し |
| 東富士五湖道路（上下） | 富士吉田IC～須走IC | |
| 新湘南バイパス（上下） | 藤沢IC～茅ヶ崎海岸IC | 2月6日7時解除 |
| 圏央道（内外） | 茅ヶ崎JCT～寒川北IC | |
| 新東名（上下） | 厚木南IC～新秦野IC | 2月6日8時解除 |
| 東名（上下） | 東京IC～厚木IC | 2月6日昼前見通し |
| 新東名（上下） | 海老名南JCT～厚木南IC | 2月6日昼前見通し |
| 新東名（上） | 御殿場JCT～新御殿場IC | 2月6日朝見通し |
| 圏央道（内外） | 寒川北IC～あきる野IC | 2月6日昼前見通し |
| 中央道（上下） | 甲府昭和IC～岡谷JCT | 2月6日昼過ぎ見通し |
| 中央道（上下） | 岡谷JCT～飯田山本IC | |
| 長野道（上下） | 岡谷JCT～安曇野IC | |
| 中部横断道（上下） | 新清水JCT～富沢IC | |
| 六郷IC～双葉JCT | ||
| 中央道（上下） | 高井戸IC～甲府昭和IC | 未定 |
首都高の公式サイトによると、2月6日5時30分時点で通行可能な区間は以下の通りです。
そのほかの区間でも、早期の解除を目指して除雪作業などを進めています。
NEXCO東日本も6日16時時点の解除見込みについて公表しています。
| 道路名 | 区間 | 解除見通し |
|---|---|---|
| 東京外環自動車道 | 大泉ＪＣＴ～草加ＩＣ（内外回り）、草加ＩＣ～高谷ＪＣＴ（内外回り） | 2月6日夜間 |
| 東北自動車道 | 川口ＪＣＴ～岩槻ＩＣ（上下線） | |
| 常磐自動車道 | 三郷ＪＣＴ～柏ＩＣ（上下線） | |
| 第三京浜道路 | 玉川ＩＣ～保土ヶ谷ＩＣ（上下線） | |
| 横浜新道 | 保土ヶ谷ＩＣ～戸塚終点（上下線） | |
| 横浜横須賀道路 | 新保土ヶ谷ＩＣ～朝比奈ＩＣ（上下線） | |
| 横浜横須賀道路金沢支線 | 釜利谷ＪＣＴ～並木ＩＣ（上下線） | |
| 京葉道路 | 一之江起点～京葉口（上下線） | 未定 |
| 京葉道路 | 京葉口～宮野木ＪＣＴ（上下線） | 2月6日夜間 |
ヤマト運輸の公式サイトや、佐川急便の公式サイトによると、関東甲信を中心に雪による交通規制の影響で、2月6日も配達に遅れが出ています。
ANAの公式サイトによると、2月6日午前に東京羽田空港を発着する一部の運航便は欠航が決定しているとアナウンスしています。
JALの公式サイトでも、6日午前にかけて、南岸低気圧の影響により降雪が予想されており、東京羽田空港を発着する一部の運航便に、雪の影響により使用する飛行機の手配などによる欠航が決定しているといいます。
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。
