目次

  1. 世界の日本食ブームが追い風 ヤマロク醬油は輸出拡大
  2. 商談のはじまりはInstagram ワインと共通点
  3. 英語が苦手でも 動いてみたら現れた助っ人
  4. コロナ禍の影響やわらげた輸出
  5. 木桶仕込み醤油輸出促進コンソーシアムを立ち上げ

 2013年に「和食」が「日本人の伝統的食文化」としてユネスコ無形文化遺産に登録され、世界各国で和食(日本食)ブームが加速、海外の日本食レストラン数が2015年には約8.9万店だったのが2021年には15.9万店まで増えるなど、海外、特に欧米の富裕層を中心に、日本食を食する機会が増えています。

 そんな日本食ブームも追い風に、ヤマロク醬油の売上高に占める輸出比率は、2018年に4.3%だったのが、2020年に16.9%、2022年には34%にまで伸ばしました。

投稿するのにかける時間は1日5分程度(ヤマロク醤油提供)

 山本さんは、自分で海外の販路を拡大することよりも輸出する商品のブランディングに力を入れます。

 木桶仕込み醤油はワインと同じで蔵元によって特徴があり、ワインのように醤油の種類によって食材との相性が変わるといった情報を発信し続けており、海外から商品を売りたいという問い合わせが来るようになりました。

 そんなブランディングを支えている一つが、Instagramです。ヤマロク醬油のフォロワー数1.5万人。現在、フォロワーの約7割は海外のアカウントです。

 醤油の仕込みの様子などを動画と英語の字幕で紹介すると、多数の「いいね」がつくようになりました。

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