目次

  1. 動力車操縦者運転免許に関する省令とは
  2. 省令改正、3つのポイント
    1. 動力車操縦者試験の受験資格
    2. 運転免許申請書などの記載事項から性別を削除
    3. 身体検査の基準、「正常」から「操縦に支障がない」へ

 政府のe-gov法令検索サイトによると、動力車操縦者運転免許に関する省令とは、電車のほか、電気機関車、路面電車、新幹線など12種類の運転免許を定めた省令です。

 これまで受験資格は20歳以上とされ、なおかつ心身の障害がないことなどを必須条件としていました。

 筆記試験や技能試験のほか、身体検査には次のような項目が設けられています。

  1. 視機能
  2. 聴力
  3. 疾病及び身体機能の障害の有無
  4. 中毒

 2024年7月1日から改正されたポイントは以下の3点です。

 動力車操縦者試験を受験することができない要件について、「20歳未満」を「18歳未満」に改正しました。

 性的少数者へ配慮することの社会的な要請の観点から、運転免許証等の記載事項のうち「性別」を削除しました。同時に、申請者の負担軽減等のため、地方運輸局長の氏名を記載することを不要としました。

 視機能の基準の「正常であること」の判断の基本的な考え方は、「動力車操縦者の操縦に支障が無いと判断した場合は、基準に適合しているものとして扱って」います。

 そのため、視機能のうち「正常であること」と規定されている「両眼視機能」「視野」「色覚」の基準について「動力車の操縦に支障を及ぼすと認められる異常がないこと」と改正しました。