鉄道運転免許の受験資格、18歳以上に引き下げ 国交省が省令改正
国土交通省は2024年7月1日から、鉄道や軌道における動力車操縦者の運転免許に関する制度を定めている「動力車操縦者運転免許に関する省令」を改正し、受験資格を20歳以上から18歳以上に引き下げたことを発表しました。若年者の雇用拡大につなげるためだと説明しています。そのほかの改正点も含めて紹介します。
国土交通省は2024年7月1日から、鉄道や軌道における動力車操縦者の運転免許に関する制度を定めている「動力車操縦者運転免許に関する省令」を改正し、受験資格を20歳以上から18歳以上に引き下げたことを発表しました。若年者の雇用拡大につなげるためだと説明しています。そのほかの改正点も含めて紹介します。
政府のe-gov法令検索サイトによると、動力車操縦者運転免許に関する省令とは、電車のほか、電気機関車、路面電車、新幹線など12種類の運転免許を定めた省令です。
これまで受験資格は20歳以上とされ、なおかつ心身の障害がないことなどを必須条件としていました。
筆記試験や技能試験のほか、身体検査には次のような項目が設けられています。
2024年7月1日から改正されたポイントは以下の3点です。
動力車操縦者試験を受験することができない要件について、「20歳未満」を「18歳未満」に改正しました。
性的少数者へ配慮することの社会的な要請の観点から、運転免許証等の記載事項のうち「性別」を削除しました。同時に、申請者の負担軽減等のため、地方運輸局長の氏名を記載することを不要としました。
視機能の基準の「正常であること」の判断の基本的な考え方は、「動力車操縦者の操縦に支障が無いと判断した場合は、基準に適合しているものとして扱って」います。
そのため、視機能のうち「正常であること」と規定されている「両眼視機能」「視野」「色覚」の基準について「動力車の操縦に支障を及ぼすと認められる異常がないこと」と改正しました。
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