目次

  1. 野菜の生育状況及び価格見通しとは
  2. 2025年5月の野菜の生育・出荷及び価格の見通し

 農水省の公式サイトによると、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的として、2011年から、主産地、卸売会社等からの聞き取りをもとに、農水省が野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信しています。

 2025年5月は、だいこん、はくさい、キャベツ、ほうれんそう、ねぎ、レタス、きゅうり、なす、トマト、ピーマン、ブロッコリーが平年並みの価格で推移する見込みです。

 「平年並み」とは、平年(過去5ヵ年平均)との比率が概ね90%以上、110%以下であることを示しています。

品目 今後の生育及び出荷見通し 5月の価格見通し
(平年比)
だいこん
主産地では冬季の少雨の影響による播種遅れがみられたものの、その後の降雨により回復傾向にあり、5月中旬以降は出荷数量の増加が見込まれる。
全体として、5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
にんじん
徳島県産に加え、千葉県産が増加する。
徳島県産は播種時期の天候不順、冬季の低温・少雨の影響により細物傾向となっていることに加え、切り上がりがやや早くなる見込み。千葉県産は冬場の少雨の影響により生育の遅れがみられる。
全体として、徳島県産と千葉県産の端境が生じることが見込まれ、5月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
はくさい
主産県において、生育は概ね順調であり、5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
キャベツ
千葉県産・愛知県産は冬季の少雨の影響により生育遅れがみられていることに加え、小玉傾向となっている。神奈川県産は気温の上昇、降雨の影響により歩留まりの低下がみられ、切り上がりが早くなる見込み。
全体として、5月の出荷数量はやや平年を下回るものの昨年ほどではなく、価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ほうれんそう
主産県において、生育は概ね順調であり、5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ねぎ
主産県において、12月から2月の低温・少雨の影響により生育遅れがみられていたが回復傾向であり、5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
レタス
主産県において、気温の上昇と適度な降雨により生育は順調であり、5月前半の出荷数量はやや平年を上回り、価格はやや平年を下回って推移し、5月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

<5月前半>
やや平年を下回って推移
<5月後半>
平年並みで推移
きゅうり
主産県において、生育は概ね順調であり、5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
なす
主産県において、生育は概ね順調であり、5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
トマト
主産県において、生育は概ね順調であり、5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ピーマン
主産県において、生育は概ね順調であり、5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ばれいしょ
鹿児島県産に加え、長崎県産の出荷が増加する。
鹿児島県産は冬季の低温・干ばつの影響により歩留まりが低下し、5月の出荷数量は平年を下回る見込み。長崎県産も生育が遅れている。
全体として、5月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
さといも
埼玉県産は収穫及び貯蔵が完了。平年より残量が少ないため、5月の出荷数量は平年を下回る見込み。鹿児島県産は冬季の低温の影響により生育が遅れている。
全体として、5月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移
たまねぎ
北海道産は収穫及び貯蔵が完了している。計画的に出荷しているものの、残量の減少により、5月の出荷数量はやや平年を下回る見込み。佐賀県産は冬季の低温・干ばつの影響により生育が遅れていることに加え、小玉傾向となっている。
全体として、5月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
ブロッコリー
主産県において、生育は概ね順調であり、5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移