目次

  1. 省エネ診断とは
  2. 東京都の無料ツール「省エネ診断ナビ」
  3. 「省エネ診断ナビ」の3つの機能
    1. 運用改善診断
    2. 設備改善診断
    3. 簡易診断
  4. 「省エネ診断ナビ」の使い方
    1. 診断前に用意するもの
    2. 「省エネ診断ナビ」を使った診断方法
    3. 診断結果の確認

 省エネ診断とは、事業所のエネルギーの使用状況や明るさや室温などを計測して、照明機器の間引きや既存のエアコンの交換など、具体的な対策を提案するものです。また、その対策を行うとエネルギーの使用量や代金がどれくらい節約できるのかを診断します。

 東京都は、2050年にCO2排出量を実質ゼロにするゼロエミッション東京の実現に向け、中小企業の省エネ化を推進しています。

 東京都がリリースした「省エネ診断ナビ」は、事業所の情報を入力すると、設置機器の運用改善診断や設備改善診断などで、省エネ効果を無料で診断できます。また、診断する事業所の建物用途を選択することで、想定省エネ効果を簡易的に診断できます。

 東京都の「省エネ診断ナビ」は、運用改善診断、設備改善診断、簡易診断の3つの機能を備えています。

運用改善診断の画面(クール・ネット東京のプレスリリースから https://www.tokyo-co2down.jp/)

 「エネルギー管理体制の整備・確立がなされていますか」「エネルギー原単位の管理をしていますか」など、事業所での取り組み状況を選択肢から選ぶことで、手軽に始められる省エネ対策を提案します。

設備改善診断の画面(クール・ネット東京のプレスリリースから https://www.tokyo-co2down.jp/)

 更新を検討している空調設備や照明設備がある場合、更新前後の機器名称や型番などの情報を入力すると、更新による省エネ効果や光熱水費の削減額を算出できます。

簡易診断の画面(クール・ネット東京のプレスリリースから https://www.tokyo-co2down.jp/)

 「小売店舗」「オフィスビル」「学校・教育施設」などから事業所の建物用途を選択すると、標準的な省エネ対策の提案や、エネルギーの削減量、光熱水費の削減額などの参考値を表示できます。

 クール・ネット東京は、省エネ診断ナビの詳しい使い方をマニュアルとして公開しています。

  • 直近1年分の電気、ガス、水道などの使用量が分かるもの(請求書や検針票など)
  • 設備更新による削減効果を診断したい場合は、消費電力など仕様が分かるもの
  • 診断する事業所の延床面積が分かるもの
  • クール・ネット東京のウェブサイトにアクセスします。
  • 「省エネ診断ナビを始める」をクリックします。
  • 必要項目を入力し、診断を開始します。
  • 診断結果が表示されます。

 診断結果から、以下の6項目について確認できます。また、診断結果をPDFでダウンロードできます。

  • 省エネポテンシャル(エネルギー想定削減量、CO2想定削減量、光熱水費想定削減額)
  • 入力した事業所の基本情報
  • 運用改善診断の解説
  • 設備改善診断の解説
  • エネルギー使用量とベンチマーク
  • 助成金・支援策の案内