目次

  1. 2025年3月14日までの山形・秋田新幹線の運行計画
  2. 3月6日に起こった東北新幹線の連結分離
  3. 原因究明と対策
  4. 2024年9月に起きた連結分離の原因

 JR東日本の公式サイトによると、2025年3月6~14日の山形・秋田新幹線の運行計画は以下の通りです。

  • 山形新幹線 福島―東京駅間…運休(福島駅折り返し)
  • 秋田新幹線 盛岡―東京駅間…運休(盛岡駅折り返し)

 ただし、山形新幹線「つばさ121号」、「つばさ160号」は、東京駅~新庄駅間で直通運転を行います。山形・秋田新幹線の折り返し運転により、東北新幹線は臨時列車を追加で運転します。

 15日以降の運行計画は未定です。今後の新幹線の運行状況はJR東日本の公式サイトを参照してください。

 JR東日本の説明によると、3月6日11時30分ごろ、東京発の新青森行きのはやぶさ21号(H5系10両)と、東京発の秋田行きのこまち21号(E6系7両)が併結された編成が、上野―大宮間を走行中に、はやぶさ号とこまち号の連結部(10号車と11号車の間)が外れました。連結部が外れたことにより自動的にブレーキが作動し、列車は停車しました。

 連結分離時の走行速度は時速約60kmで、停車後の車両間距離が約8mでした。

 列車の脱線はなく、負傷者も確認されていません。車両点検後、はやぶさ21号とこまち21号はそれぞれ単独編成で大宮駅まで運転し、乗客は大宮駅で後続列車に乗り換えとなりました。14時34分に全線で運転を再開しました。

 車両の連結器を調べたところ、破損はなく、前列車であるはやぶさ・こまち10号が盛岡駅で併合作業を行った際は、通常通りに作業が完了していたと説明しています。

連結器の動作機構
連結器の動作機構

 国土交通省は鉄道事業法にもとづき、事故につながりかねない重大インシデントに認定しました。JR東日本は、原因が判明し必要な対策が完了するまで、併結運転を全て取りやめることを決めました。

 東北新幹線では、2024年9月19日にも連結分離のトラブルが起きていました。JR東日本によると、このときは、併合作業が完了しない場合に再度分割させるために扱うスイッチの端子部付近に、金属片が見つかりました。

 スイッチの裏面周辺に他にも金属片があり、この金属片を用いて端子部に接触させる試験を実施したところ、連結器が分割する動作が再現されたといいます。