日本の総人口、2024年で1億2380万人 1年で55万人の人口減少

総務省が発表した2024年10月1日時点の人口推計によると、日本の総人口は1億2380万2千人となり、2023年10月1日からの1年間で55万人(-0.44%)減少しました。人口減少は14年連続となり、減少数、減少幅とも過去最大となっています。
総務省が発表した2024年10月1日時点の人口推計によると、日本の総人口は1億2380万2千人となり、2023年10月1日からの1年間で55万人(-0.44%)減少しました。人口減少は14年連続となり、減少数、減少幅とも過去最大となっています。
総務省が発表した2024年10月1日時点の人口推計によると、日本の総人口は、2005年に戦後初めて前年を下回った後、2008年にピークを迎え、2011年以降、14年連続で減少しています。
年次 | 10月1日時点人口(千人) | 増減率 |
---|---|---|
2015年 | 127095 | ▲0.11 |
2016年 | 127042 | ▲0.04 |
2017年 | 126919 | ▲0.10 |
2018年 | 126749 | ▲0.13 |
2019年 | 126555 | ▲0.15 |
2020年 | 126146 | ▲0.32 |
2021年 | 125502 | ▲0.51 |
2022年 | 124947 | ▲0.44 |
2023年 | 124352 | ▲0.48 |
2024年 | 123802 | ▲0.44 |
総人口を男女別にみると、男性は6023万3千人(総人口に占める割合48.7%)で 、前年に比べ26万人(-0.43%)減少と17年連続の減少、女性は6356万9千人( 同 51.3%)で29万人(-0.45%)減少と14年連続の減少となりました。
人口の変動要因を「自然動態(出生と死亡)」と「社会動態(入国と出国)」に分けて見てみましょう。
出生児数は2024年に71万7千人となり、第2次ベビーブーム期(1971年~1974年)以降、減少傾向が続いており、前年に比べ4万1千人減少しました。一方、死亡者数は160万7千人で、前年に比べ1万2千人増加しました。
この結果、出生児数が死亡者数を89万人下回り、18年連続の自然減少となり、減少幅は拡大しています。男女別に見ると、男性は20年連続、女性は16年連続の自然減少です。
入国者数は419万3千人で前年に比べ94万2千人増加、出国者数は385万3千人で前年に比べ84万5千人増加しました。この結果、入国者数が出国者数を34万人上回り、3年連続の社会増加となりました。とはいえ、自然減少が社会増加を大きく上回る傾向が続いています。
15歳未満人口は1383万人で前年に比べ34万3千人減少、15~64歳人口は7372万8千人で前年に比べ22万4千人減少しました。
一方、65歳以上人口は3624万3千人で前年に比べ1万7千人増加しました。特に、75歳以上人口は2077万7千人で前年に比べ70万人増加しており、高齢化が急速に進んでいます。
総人口に占める割合を見ると、15歳未満人口は11.2%となり、1975年以降一貫して低下を続け、過去最低を更新しました。15~64歳人口は59.6%となり、1992年をピークに低下傾向が続いていましたが、2021年及び2022年に過去最低となった後、わずかに上昇しています。
一方、65歳以上人口は29.3%となり、1950年以降一貫して上昇が続いており、過去最高を更新しました。75歳以上人口も16.8%と過去最高となっています。
図を見ると、二つのベビーブーム(第一次:1947年~1949年、第二次:1971年~1974年)の世代が依然として大きなボリュームを占めている一方、その下の世代の人口が著しく少なくなっていることがわかります。
都道府県 | 人口(千人) | 人口増減率 |
---|---|---|
北海道 | 5043 | ▲0.97 |
青森県 | 1165 | ▲1.66 |
岩手県 | 1145 | ▲1.57 |
宮城県 | 2248 | ▲0.73 |
秋田県 | 897 | ▲1.87 |
山形県 | 1011 | ▲1.49 |
福島県 | 1743 | ▲1.35 |
茨城県 | 2806 | ▲0.64 |
栃木県 | 1885 | ▲0.66 |
群馬県 | 1890 | ▲0.62 |
埼玉県 | 7332 | 0.01 |
千葉県 | 6251 | ▲0.08 |
東京都 | 14178 | 0.66 |
神奈川県 | 9225 | ▲0.05 |
新潟県 | 2099 | ▲1.29 |
富山県 | 997 | ▲1.00 |
石川県 | 1098 | ▲1.00 |
福井県 | 739 | ▲0.77 |
山梨県 | 791 | ▲0.63 |
長野県 | 1252 | ▲0.84 |
岐阜県 | 1916 | ▲0.81 |
静岡県 | 3527 | ▲0.80 |
愛知県 | 7460 | ▲0.23 |
三重県 | 1711 | ▲0.94 |
滋賀県 | 1402 | ▲0.32 |
京都府 | 2520 | ▲0.60 |
大阪府 | 8757 | ▲0.07 |
兵庫県 | 5337 | ▲0.61 |
奈良県 | 1285 | ▲0.80 |
和歌山県 | 880 | ▲1.34 |
鳥取県 | 531 | ▲1.16 |
島根県 | 642 | ▲1.16 |
岡山県 | 1831 | ▲0.84 |
広島県 | 2714 | ▲0.86 |
山口県 | 1281 | ▲1.26 |
徳島県 | 685 | ▲1.36 |
香川県 | 917 | ▲0.93 |
愛媛県 | 1276 | ▲1.22 |
高知県 | 656 | ▲1.56 |
福岡県 | 5092 | ▲0.21 |
佐賀県 | 788 | ▲0.82 |
長崎県 | 1252 | ▲1.21 |
熊本県 | 1697 | ▲0.69 |
大分県 | 1085 | ▲1.00 |
宮崎県 | 1033 | ▲0.89 |
鹿児島県 | 1532 | ▲1.10 |
沖縄県 | 1466 | ▲0.11 |
都道府県別の人口を見ると、最も多いのは東京都の1417万8千人で、次いで神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県となっています。全国に占める割合では、東京都が最も高く11.5%を占めています。全国に占める割合が4%以上となっている9都道府県(東京都、神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県、千葉県、兵庫県、福岡県、北海道)の人口で、全国人口の55.5%を占めています。
人口増減率を見ると、増加したのは東京都(0.66%)と埼玉県(0.01%)の2都県のみです。特に東京都は前年に比べ増加率が拡大しています。埼玉県は人口減少から増加に転じました。
一方、45道府県で人口が減少しており、人口減少率が1%以上となったのは秋田県(-1.87%)、青森県(-1.66%)、岩手県(-1.57%)など18県で、前年から3県増加しています。人口減少率が前年に比べ拡大した都道府県が多く、石川県が最も拡大しています。
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