目次

  1. 東名・中央道などで起きたETCのシステム障害
  2. 還元対応の対象となる利用者
  3. 具体的な還元方法
  4. 還元を受けるための手続き
  5. 還元の時期
  6. 大口・多頻度割引(コーポレートカード)の注意点
  7. 問い合わせ窓口

 NEXCO中日本によると、4月6日(日)の0時半頃から、NEXCO中日本管内料金所のETCでシステム障害が発生し、課金処理ができず、ETCレーンの通行ができなくなりました。システム障害が起きたETCは、1都7県の17路線106ヵ所に上りました。2km以上の渋滞も10ヵ所で起きました。

 原因については「ETCカード取り扱い是非を判定するため過程で、ETCカードの判定データ部分に他の情報データ(宛先データ)が書き込まれ破損したため」と説明しています。

 通行料金について「道路整備特別措置法及び供用約款に基づき、高速道路の利用の対価として、お客さまには通行料金をお支払いいただいている。高速道路の通行料金には所要時間の保証という性格を含まないため、払い戻しや支払い免除・減額は行っていない」と説明していました。

 しかし、5月2日、利用料金と同額のETCマイレージサービスの還元額の付与、請求額の減額やクオカードの送付により還元を実施する方針を明らかにしました。

 高速道路の還元対応の対象となるのは、障害が発生した料金所の出口を障害が発生した時間帯に利用した人全員です。

 これには、すでに料金を支払った利用者、これから請求が届く利用者、WEBで支払手続きを申し出た利用者も含まれます。

通行レーン 支払方法 還元方法
ETCレーン 正常に無線通信が行われ、後日カード会社または高速道路会社から請求がされる利用者 ①、②または③
ETCカードで支払った利用者
クレジットカードで支払った利用者
現金で支払った利用者
一般レーン ETCカードで支払った利用者 ①、②または③
クレジットカードで支払った利用者
現金で支払った利用者
ETCまたは一般レーン 後日、銀行振り込み、または料金所で現金で支払った利用者
後日、料金所でETC カードで支払った利用者 ①、②または③
後日、料金所でクレジットカードで支払った利用者
WEBサイト上等で支払手続きの申し出をした人を含め、料金を支払っていない利用者

 還元は、通行レーンや支払い方法、または後日の支払い手続きの状況に応じて、複数の方法が用意されています。現金またはクレジットカードで支払った利用料金と同額相当のクオカードによる還元となります。

区分 還元の方法
①ETC クレジットカードまたはETC パーソナルカードを利用しておりマイレージサービス登録済みの利用者 ETCマイレージサービスの還元額を付与
②ETC クレジットカードまたはETC パーソナルカードを利用しておりマイレージサービス登録未了の利用者 カード会社または高速道路会社からの
今後の請求分を減額することで還元
③ETC コーポレートカード利用の利用者 高速道路会社からの今後の請求分を
減額することで還元
④クレジットカード利用者 クオカードを送付することで還元
⑤現金で支払った利用者 クオカードを送付することで還元
⑥WEB サイト上等で支払手続きの申し出ていない利用者を含め、料金を支払っていない利用者 利用料金と還元する額を同額となるため請求しない

 還元を受けるために必要な手続きは、利用状況によって異なります。

• 区分①~③の利用者:NEXCO中日本側で手続きします
• 区分④と⑤の利用者:利用者自身による申請手続きが必要です。NEXCO中日本のWEBサイトに申請画面が用意されます。その画面上で、申請が必要になります。申請の受付期間は、2025年5月中旬頃から11月30日までの予定です
• 区分⑥の利用者:請求をしない対応となります

 還元が行われる時期の目安は、以下の通りです。

• 区分①と②の利用者:2025年7月ごろより順次還元します
• 区分③の利用者:2025年5月に還元します
• 区分④および⑤の利用者:手続き時の情報確を認後、3ヵ月以内を目途に還元される予定です。

 大口・多頻度割引(コーポレートカード)の利用者で、支払い手続きをすでに申し出た利用者については、走行の申し出を反映するとしています。一方、申し出ていない利用者については、大口・多頻度割引率の再計算のため、走行の申し出をするよう求めています。

 問い合わせは、NEXCO中日本の還元対応お客さま窓口:0120-628-623(フリーダイヤル) 受付時間:24時間(土日祝含む)へ。