目次

  1. 空港で靴を脱ぐ保安検査廃止の目的
  2. 保安検査の変更、トランプ政権の政策の一環

 空港で靴を脱ぐ状態での保安検査は、2001年に発生した航空機の爆破未遂事件の後、2006年8月に義務化されました。

 TSA(運輸保安庁)の公式サイトによると、今回、空港で靴を脱ぐ保安検査を廃止するのは、旅行者へのホスピタリティを向上させ、TSA(運輸保安庁)の保安検査プロセスを効率化し、結果として待ち時間を短縮することを主な目的としていると説明しています。

 さらに、この方針転換の背景には、最先端の技術的進歩と多層的なセキュリティアプローチがあるといいます。ただし、この変更後も、乗客は身元確認や保安検査は必要で、一部の乗客が靴を脱ぐことを求められる場合があります。

 この「靴を脱ぐ」方針の廃止は、トランプ政権が発足して以来、DHSが実施してきた一連の政策変更の一つです。

 このほか、DHSとTSAは7月2日には、制服を着た軍人およびその家族にTSA PreCheck登録割引や一部空港での迅速なアクセスレーンなどの特典を提供する「Serve with Honor, Travel with Ease」プログラムを発表しました。