家業をサポートしたい人を応援「グラフトプレナー」新しい価値を生む
家業を継ぐ、継がないに関係なく「家業をうまくサポートしたい。家業を活かして新しい価値を世の中に生み出したい」と考える人を応援するコミュニティーが「グラフトプレナー」です。「会社を継ぐことだけが正解ではない」との考えのもと、1年間で20回ほどのイベントを開きながら、家業との新たな関わり方を提案しています。
家業を継ぐ、継がないに関係なく「家業をうまくサポートしたい。家業を活かして新しい価値を世の中に生み出したい」と考える人を応援するコミュニティーが「グラフトプレナー」です。「会社を継ぐことだけが正解ではない」との考えのもと、1年間で20回ほどのイベントを開きながら、家業との新たな関わり方を提案しています。
「グラフトプレナー」とは、大きく育った木の幹に別の木の芽を繋ぎ合わせて育てる「接ぎ木」を意味するグラフト(graft)に、起業家を意味する “アントレプレナー(entrepreneur)” を掛け合わせた造語です。運営メンバーの山崎実さんたちは、家業を持つ一家に生まれ、新たな価値を世の中に生み出そうとしている人を「グラフトプレナー」と名付けました。
グラフトプレナーでは年20回ほどイベントを開催してきました。継がなかった人だけでなく、継いだ人、継ごうか迷っている人など様々な段階の後継ぎたちが集まっています。
2019年12月には、東京から実家・家業のある愛媛県松山市に戻り、ビール製造販売をしている山之内圭太さんが登壇しました。家業である洋服のセレクトショップを継いではいないものの、そのショップの一角に山之内さんのビール工場とバーを併設し、結果的に家業にも貢献をしているそうです。
長男ということもあって、何となく「継ぐのかな」という漠然とした思いはあったそうですが、父からは「アパレルはネットで買えてしまう時代。セレクトショップは斜陽産業になるから継ぐ必要はない」と言われていました。
ビール好きが高じてサラリーマンをやめてビールの製造を始めてしまった山之内さん。販売できる場所を探しているときに、たまたま、実家で働いている店長に声をかけてもらい、アパレルとバーのコラボ店舗が生まれたそうです。会社は別会社、お金の貸し借りもなしの独立型ですが、今後はシナジーを生む新規事業も検討しているそうです。
以前は、子どもが会社を継ぐことが当たり前でしたが、いまでは従業員が継いだり、M&Aでほかの企業が事業を引き継いだりと、様々な事業承継の形があります。山崎さんは「継がないことに後ろめたさを感じる必要はありませんし、会社を継いだ後継者のきょうだいも継ぐ以外にも家業をサポートできる方法があります」と話します。
数百年続く家業の中に全く新たな事業を立ち上げた人もいます。地元で家業を継いだ兄弟をサポートするため、都会のネットワークを利用した新たな事業を始めた人もいます。会社員をしながらデジタルテクノロジーを使って父親の事業をサポートするプラットフォームを運用する人もいます。多様な家業の関わり方を応援するのが活動目的です。
グラフトプレナーのサイトはこちら。
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朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。