国内工場を作って数年後に新型コロナ

 マスク専用洗剤を開発したのは、千葉県木更津市にある洗剤メーカー「ユニバーサル・デタージェント」の茂木泰一郎社長です。天然由来の素材を使うことにこだわり、洗剤としての機能はもちろん、環境にできるだけ負荷をかけない商品を世の中に届けたいと走り続けています。

 今まではインドネシアの自社工場で生産し、国内外の会社のOEM生産をおこなってきました。インドネシアに工場を作ったのはパームヤシの生産地に近く、環境に優しい認証農園があったからです。

 環境負荷を第一に考える茂木社長としては最適な地であったのですが、数年前から国内にも工場を持ち、違った角度から洗剤の生産を考えたいと準備していたところでした。そんななか、新型コロナウイルスの感染拡大により、当初予定していた計画を一から考え直す必要に迫られました。

インドネシア工場の作業風景

相談中に変わる表情

 紹介されて、木更津市産業創造支援センター(らづビズ)へ予約を入れてみたものの、具体的に何を相談すればいいのかわからず、当時ぼんやりした表情で訪れた茂木社長が印象に残っています。しかし、話をし始めると、目の前の課題が解決していくにつれ、その表情は変わっていきました。

会社の本質的な成長につながる方向が重要

 話を伺うなかで、いくつかのポイントを組み合わせ考えてみました。一つ目は、自社工場を持っていることによる「柔軟性」と「スピード」です。

 二つ目は、短期トレンドとしての「新型コロナ」、長期トレンドとしての「環境」です。短期トレンドでも、売り上げは上げられますが、コロナ禍では会社の本質的な成長につながる方向が重要と考え、ユニバーサル・デタージェントが経営方針として大事にしている「環境への配慮」と、今後さらに消費者が注目する「環境問題」がリンクしました。

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