セールステックとは

 セールステックとは、営業活動(Sales)とIT技術(Technology)を組み合わせた造語です。英語湯活動をIT技術で効率化するもので、顧客管理システム(CRM)や営業支援システム(SFA)、メール配信後のアクセス解析などに役立つ「マーケティングオートメーション(MA)」などが含まれます。

 IT専門調査会社 「IDC Japan」によると、2019年の国内CRM市場は、前年比成長率7.0%、市場規模(売上額ベース)1,742億900万円でした。2019年~2024年の年間平均成長率は5.3%で、2024年には2,250億9,000万円に達すると予想しています。

インサイドセールスからオンラインセールスへ

 こうしたなかで、2020年に入ると、新型コロナの影響で対面での営業が難しくなるなど多くの会社が戦略の変更を迫られました。

 その一つが、メールや電話、DMなどで契約を獲得する「インサイドセールス(内勤営業)」です。会社によって業務範囲は様々ですが、インターパークによれば、2020年以前はインサイドセールスを導入しているという会社でも、電話でアポイントを取り付ける業務のみでアポイント獲得後は対面営業の担当者に引き継いでいるのが実態でした。

 しかし、新型コロナの流行後は「インサイドセールス=テレアポ」という実態から「インサイドセールス=オンラインで商談し受注をする」という流れに変わりました。内勤と外勤の垣根がなくなり「オンラインセールス」と呼ばれることも増えています。それに伴い、2019年作成のカオスマップと比べると、活用できるツールの選択肢が広がりました。

セールステックのカオスマップ2019

「ノーコード・ローコード」も台頭

 ノーコード・ローコードとは、コードを書かない、または少ないコードでアプリケーションを開発することです。導入前にセキュリティ対策や運用保守体制の確認、実装すべき機能を定義する「要件定義」、ユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)の設計は必要ですが、プログラミングスキルを持たない担当者でも、会社や部署の用途に合わせたアプリ作成やシステム間連携ができます。業務効率化・生産性向上につなげられる可能性があり、こちらも市場が拡大しています。

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