全国社長の出身大学10年連続1位は日大 業績好調企業に多い国立大
2020年の全国社長の出身大学について、東京商工リサーチが調べたところ、日本大学が、調査開始から10年連続でトップとなりました。社長数では私学優位が続いています。一方で、出身大学別に業績好調な企業の割合を調べると国立大が目立ちました。
2020年の全国社長の出身大学について、東京商工リサーチが調べたところ、日本大学が、調査開始から10年連続でトップとなりました。社長数では私学優位が続いています。一方で、出身大学別に業績好調な企業の割合を調べると国立大が目立ちました。
東京商工リサーチが、自社の企業データベース約390万社の代表者のデータから、公開された出身大学を調べました。同一人物が複数の企業で社長を務める場合、売上高の上位1社に絞り込み、社長を兼務する重複企業は集計対象外としています。
その結果、日本大学が2万1253人と調査開始から10年連続で最も多くなりました。上位10大学とその人数は以下の通りです。
日本大学出身の社長数が多い理由について、東京商工リサーチは「卒業生が約120万人という多さに加え、全国の付属・系列校から地方の企業経営者の子息、子女が大学へ進学し、卒業後に事業を継承することも多いとみられる」と説明しています。
ただし、日本企業の大多数を占める中小企業のファミリービジネスの後継ぎたちの学歴はいま、国内外の大学を含めて多様化しており、今後もこの傾向が続くかは未知数です。
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西日本では地元志向が目立ちます。東日本の21都道県では、北海道、宮城県、愛知県、三重県をのぞく17都県で日本大学出身の社長が最も多かったのですが、西日本の26府県で日本大学がトップだったのは、香川県、高知県、宮崎県の3県のみ。3県以外では、ほとんど県内、あるいは同じ域内の大学がトップでした。
社長数の上位100校で、出身社長が経営する企業の直近2期の売上高と当期利益を比較したところ、医科歯科系大学をのぞくと、増収を達成している企業の割合が最も高いのが九州大学、増益率は筑波大学、増収増益率は筑波大学となりました。増収増益を達成した社長の割合が多い出身大学は国立大学が目立っており、次の通りです。
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