調査概要

 従業員が6人以上の経営トップに対し、産業能率大学総合研究所が2020年11月20~24日にインターネットを通じて「2020年の最優秀経営者は誰か」を尋ね、その結果を「社長が選ぶ今年の社長」としてまとめました。有効回答数は555でした。この調査は2008年から実施しており、今年で13回目となります。トップ10に選ばれた経営者と、その投票理由をそれぞれ紹介します。

第1位 豊田章男・トヨタ自動車社長(169票)

 豊田社長が1位になった理由について、産業能率大学総合研究所は「コロナ禍において業績の上方修正を発表したことが大きなインパクトを与えるとともに、 未来志向の経営理念が高く評価されました。また、自らが前面に出て語り掛ける姿勢が共感を呼んで います」と説明しています。主な投票理由は次の通りです。

  • 「コロナ禍でも明確な指針と展望を世界に示し業績も上げた」
  • 「本業を他の分野と結ぶ新しい発想が未来志向で良い」
  • 「TVCMでどこに危機感を持って何を推し進めたいかが明確に伝わるのが何よりも素晴らしい」
2011年に東日本大震災で被災したセントラル自動車宮城工場を視察する豊田章男社長
2011年に東日本大震災で被災したセントラル自動車宮城工場を視察する豊田章男社長

 後継ぎでもある豊田社長は就任当時、「現場にいちばん近い社長になりたい」とメッセージを出し、これまでの企業文化を尊重する姿勢を示すことで、社員たちの信頼と支持を得ることに成功しました。

第2位 孫正義・ソフトバンクグループ会長兼社長(49票)

 孫社長は、世界規模の経営というスケー ルの大きさやチャレンジする姿勢が評価されています。主な投票理由は次の通りです。

  • 「独特の感性で先見性がある」
  • 「海外と対等に取り引きしながら先進技術に投資している」
  • 「あれだけの企業を持ちながら挑戦し続ける姿勢」

第3位 大山晃弘・アイリスオーヤマ社長(45票)

 アイリスオーヤマは、新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要を取り込み、国産マスクだけでなく家電も好調です。2021年度新卒採用枠を当初の計画数に240名上乗せし、過去最多の640名に拡大したことでも注目されました。大山社長も後継ぎ社長です。主な投票理由は次の通りです。

  • 「優秀な人材をリクルートし、斬新なアイデア商品を開発」
  • 「マスク生産など機動的な経営判断や実行までの意思決定の速さ」
  • 「安価で実用性の高いスタイリッシュな製品に社長自らが関与している」

第4位 小濱英之・ワークマン社長(41票)

 作業服・作業用品の国内最大手のワークマンは、機能性だけでなくデザイン性も追求し「コスパ最高」などとSNSで話題になりました。最近では、女性向けの新業態が好調です。主な投票理由は次の通りです。

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