取引先のテレワークのセキュリティに5割の企業が「不安」取るべき対策は?
テレワークを実施する取引先のセキュリティ対策に5割以上の企業が不安を感じていることが情報処理推進機構(IPA)の調査でわかりました。テレワーク時に注意すべきポイントもあわせて紹介します。
テレワークを実施する取引先のセキュリティ対策に5割以上の企業が不安を感じていることが情報処理推進機構(IPA)の調査でわかりました。テレワーク時に注意すべきポイントもあわせて紹介します。
この調査は、国内に居住している18歳以上のリサーチ会社の登録モニターに対するウェブアンケートで、2020年11月2日~11月13日に実施しました。有効回答者数は2372人で、このなかには、IT企業やIT以外の企業、大企業も中小企業も含まれています。「ニューノーマルにおけるテレワークと IT サプライチェーンのセキュリティ実態調査」の中間報告の一部としてIPAが公表しました。
2020年10月31日時点でテレワークを実施しているかを尋ねたところ、約59%が「実施中」と回答しました。「過去に実施したが現在は実施していない」との回答は19%にとどまっています。
Skype、Zoom、Microsoft Teams、WebexなどWeb会議ツールの利用時期について尋ねると、2020年4月の緊急事態宣言前は約46%だったのに、緊急事態宣言中には約74%にまで急増していました。
新型コロナの影響で急にテレワークのツールを導入した企業が多いなか、取引先のテレワークのセキュリティに51%が「不安がある」と回答しました。
不安と感じる内容について詳しく尋ねると、次のような内容でした。
こうしたなか、情報処理推進機構(IPA)セキュリティセンターはテレワークをする上での注意点について解説しています。
テレワークに使うパソコンは、家族も含めてできる限り他人と共有して使わないようにしてください。共有せざるを得ない場合は、業務用のユーザーアカウントを設けてください。
Web会議のサービスを新たに使い始めるときは、事前に初期設定を確認し、特にセキュリティ機能は積極的に活用してください。
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自宅のルータは、メーカーのサイトを確認し、最新のソフトウェアに更新されているか確認してください。
カフェなどでパソコンを使うときは、パソコンの画面をのぞかれないように注意してください。公共の場所でウェブ会議を行う場合は、話し声が他の人に聞こえないように注意してください。データに限らず、紙の書類等の管理にも注意が必要です。
公衆Wi-Fiを利用する場合は、パソコンのファイル共有機能をオフにし、必要に応じて信頼できるVPNサービスを利用してください。
テレワークをする従業員がセキュリティ対策に不安な点がある場合はシステム管理担当者に質問できる環境をつくることが大切です。
そのうえで、社内で規定やルールを設けることが望ましいです。IPAが公表している「日常における情報セキュリティ対策」を参考にしてください。概要は次の通りです。
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